更新日:2022年11月10日 22:04
仕事

コロナ失業した40代男性、再就職よりも「アルバイト掛け持ち」を選んだワケ――失業の恐怖トップ10

「給与の高い会社」に転職でも問題は解決しない

履歴書 オーソドックスに考えると、同じ業界や似た業界で、少しでも待遇のいい会社に転職という方法になります。  ただし、その際、単純に給与の高い会社を探すのが得策というわけでもありません。伸びない産業にいる限り、今はうまくいっている会社であっても、その状態が続く可能性は以前よりは小さいからです。  それなら時間が自由になりやすい会社を探すことに優先するべきだと考えれます。具体的にはテレワークの導入度合いや、フレックス制の有無など。副業を許可しているかどうかが重要なポイントです。

40代半ばでクビ宣告…どん底に突き落とされた男

 筆者の友人は、コロナショックが始まった初期の頃に40代半ばで職を失ってしまいました。雑貨小売業の本部で正社員として計数管理やデータ分析によって店舗をサポートする仕事をしていたものの、店舗の大半が閉店に追い込まれ、割増退職金などもないまま早期退職を打診されてしまいました。  転職活動は初めてではなかったので頑張れば次の職は見つかると踏み、結局、その打診に応じることに。辞めないように粘ったところで会社自体の存続も危ういと感じていたという背景もあったそうです。  しかし、すぐに職探しを始めたものの、あっという間に絶望を感じることになりました。小売業での経験を活かせそうな仕事は市況の不透明さもあって、そもそも募集がかかってなく、たまに募集があったとしても年齢の壁があるのか書類選考もまったく通らなかったといいます。  そこで、正社員での転職先探しは長期戦になると早々に覚悟。さりとて生活があるので、転職活動はやめないものの、アルバイトを探して市況が好転するまで耐え忍ぶことにしました。
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アルバイト探しで重視したことは…
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株式会社リヴァイタライゼーション代表。経営コンサルタント。東京大学大学院修了後、投資会社、経営コンサルティング会社で企業再生などに従事したのち、独立。現在も企業再生をメインとした経営コンサルティングを行う。著書に『好景気だからあなたはクビになる!』(扶桑社)などがある

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