仕事

佐久間宣行、フリー1年目を振り返る「新しく働き直してるような気分」

広がりが生まれる出会いを増やしていきたい

 フリーになって2〜3年のテーマは、「好きな人・信頼できる人を増やすこと」。会社員時代は決まった人間と仕事をする中で、そういう人を見つけていったんですけど、フリーは自由なぶんだけ出会いもたくさんある。だから40代後半〜50代にいっしょにおもしろい仕事ができるような、信頼できる人とたくさん出会いたい。  おもしろいオファーをくれた人とはとりあえず1回仕事をしてみるのも、自分では想像しなかったような広がりを期待してるからです。そうやって相性とか、自分がその人の役に立てるかどうかを見極めていきながら、フリーの若年期であるこの2〜3年の間に、「この仕事はこの人といっしょにやればうまくいきそうだな」と思えるような関係性を築いていきたいと思ってます。  最初はもう少し時間がかかるだろうと思ってたんですけど、すでにたくさん出会いがあって、ビジネス本を出させてもらったり、Netfrixで番組をつくらせてもらったり、経験したことのない仕事をオファーしてくれる方が多くて、本当にラッキーでしたね。

自分の武器を再認識する

 ただ、そう言いつつも、少しずつ仕事を断るフェーズにもしていかないとな、とも思っていて。というのも、フリーって自分で仕事を調整して休みをつくるしかないんですよ。マネジャーをつけるのも、仕事を断るためなんだとわかってきました。いまのところはまだマネジャーをつけたくないんですけど。  逆に、自分の武器、“刀”は何かというと、やっぱり根っこの部分は「受け手としてコンテンツをフレッシュに楽しめること」だと思います。いまだに配信ドラマなんかをできるだけ観るようにしているのも、単純に楽しいから。ただ好きでやってることなので、秘訣や原動力もない。受け手としてフレッシュな気持ちを持ち続けていることが、つくり手としての仕事に活きてるし、『もっと評価されるべき審議会』(フジテレビ)みたいな、コンテンツをおすすめする番組への出演なんかにもつながってる、つまり刀になってるんです。 <撮影/難波雄史>
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脱サラパーソナリティ、テレビを飛び出す

フリーのプロデューサーとしての激動の1年

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