よく「共通点を探しましょう」と恋愛を指南するときにお伝えします。なぜ共通点が効果的なのかというと、人は目の前の相手が「同じ」だと思うと、安心感を覚える生き物だからです。 　たとえば、知らない人だらけの飲み会で同郷だとわかっただけで急に親近感が湧き、仲良くなれることってないですか？　これこそまさしく共通点の力です。 　しかし、同郷だったり、同じ趣味があったりするならいいですが、相手と同じ共通点がない場合も多いのではないでしょうか。 　そんなとき、「相手と同じ言葉を使う」ということをするだけで親近感を持たれやすくなります。 　たとえば、「最近ずっと眠いんですよね」「確かに自分も寝不足なんだ」という会話があったとき、「眠い」ということと「寝不足」ということはおおよそ同じことを言っていますが、選んでいる言葉が違いますよね。 　そんなときにあえて相手の使う言葉に合わせてお話しをする。これだけのことですが、好意につながる大きな効果を発揮します。 　こうして信頼関係を構築していくテクニックは優秀な営業マンやカウンセラーたちも実はよく使っている方法なのです。