恋愛・結婚

女性が「全くタイプじゃなかった男性」を好きになってしまった瞬間。たった1度のデートで…

映画館でコーヒーをこぼしてしまった

映画 そして、いざ2人きりで会ってみると……。 「私が映画館の座席で手を滑らせて、カップに入ったコーヒーをぶちまけてしまったんですよ。慌てていたら、Yさんがリュックに付けていたキーホルダー状の収納ポーチをパチンと開いて布みたいなものを広げると、サッと拭いてキレイにしてくれたんです」  それはアウトドアグッズで、超極細ウルトラマイクロファイバークロス。とにかく吸収力がすさまじかったそう。 「コンビニ袋をリュックから取り出し、そのコーヒーを吸った布を入れてクルッとしばった後、何事もなかったかのように新しいコーヒーを買いに行ってくれて。一連の動きのスムーズさにビックリしてしまって」

彼の咄嗟の対応にキュン

好きになってしまった瞬間 その後、映画館の外に出ると、思いのほか寒かった。菜摘さんは薄着で来たことを後悔。ガクガクと震えていると、Yさんは小さく丸められたウルトラライトダウンを取り出す。そして、菜摘さんの肩にそっとかけてくれました。 「おまけに『貼るカイロもあるよ、いる?』とすすめてくれたり、喉がいがらっぽいなと思っていたらのど飴を差し出してくれるし、だんだん気持ちよくなってきてしまったんですよ」     菜摘さんは“痒いところに手が届く”って、こういうことなのかなと思ったそう。
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漫画家。『アックス』や奥様向け実話漫画誌を中心に活動中。好きなプロレスラーは棚橋弘至。著書『女ヒエラルキー底辺少女』(青林工藝舎)が映画化。

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