更新日:2024年02月29日 14:48
仕事

元セクシー女優が「転職後の苦悩」を語る。男性からの“身バレ”を恐れる日々

バレているかわからないまま仕事に明け暮れる日々

たかなし亜妖さん とは言えアパレル以外の昼職は初体験で、長いこと一般社会から離れていると何が「普通」なのかよく分からない。とりあえず入社当初はOLらしい服装をして、髪の毛も茶髪のロングヘアに変えるなど形から入ってみたが、そもそも中身が中身なのである。  段々投げやりな気持ちになり、最終的にはバレに関して危惧するのを諦めた。毎日の仕事と家での副業ライティングに明け暮れる日々だったので、細部にまで気を遣っている余裕がなくなっていたからだ。  実際にバレていたかは知らないまま会社を去ったが、私自身が異様に図太くなっていた。これだけは紛れもない事実であろう。

「バレ」を恐れ、「普通」が分からなくなる怖さ

 いわゆる夜職と呼ばれるカテゴリーの仕事をしていると、昼職に転向するのを躊躇う。単にお金の問題もあるが、最近はネットが発達していることから、「バレ」や夜職独特のルールや世界に縛られると一般感覚が曖昧になって麻痺する。  このような悩ましい要素が相まって、異業種への転職を決められないケースが多数見られるのだ。  私は昼職経験があったので、業界にいる時も自分は普通だと思い込んでいた。  しかし、いざ転職してみると金銭感覚が同世代とは異なるし、世の中の考え方とこちらの脳内が大幅にズレている現実に違和感を覚える。そしてようやく「普通」が分からなくなっている状態にハッとさせられたのだ。
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染みついた“夜の感覚”は戻せない
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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