更新日:2023年01月16日 15:34
仕事

入社3か月で辞めた新入社員の後悔「楽しかったのは最初の1週間だけ」

通帳の残高が減るたびにイライラ

通帳「辞めた後は、友達と会ったり趣味の野球観戦に行ったり、充実した毎日を送っていました。でも、気づいたら通帳の残高が減っていて焦りました」  退職後は、保険や年金の切り替えが必要となる。田中さんは、そのことを把握しておらず、自宅に届くワケの分からない書類を見つめる日々だったと話す。初めて知った社会の仕組みに理解が追いつかなかったと苦笑い……。 「秋頃になると、いよいよ自由に使えるお金が少なくなり、働いていない自分が情けなく感じるようになりました。勢いで退職しましたが、その後の生活で楽しかったのは最初の1週間だけです」  田中さんは、今思えば、退職することを信頼できる人に相談すればよかったと振り返る。転職活動をしても「たった3か月で仕事を辞めた私を欲しがる企業はない」と、後悔する日々が続いている。

転職活動に苦戦! 20社応募して面接は1社のみ

 新卒で大手銀行に入行し、誰もがうらやむ社会人生活がまっているはずだった鈴木茂明さん(仮名・20代)。しかし直属の上司とウマが合わず、入社して6か月で退職した。 「退職後、すぐに転職活動を始めたのですが……」  転職活動は思うように進まなかった。学生時代は「学歴だけで面接に進めるのが当たりまえだったのに」と鈴木さんは嘆く。 「名の知れた大手企業へ応募したのですが、20社のうち面接に進めたのは1社のみでした。転職サイトの私のプロフィールを見て、企業からの逆オファーもありましたが、職務経歴書を送付すると音信不通に」  鈴木さんは、「最難関大学から大手企業」という経歴があるため、ネットでよく見るような「転職は困難」ということは、自分自身には当てはまらないと思っていたという。
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学歴は関係なかった
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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