ゴッドタン「マジ歌選手権」。劇団ひとりのネタは上島竜兵さんのオマージュなのか
文/椎名基樹
テレビ東京のバラエティ番組「ゴッドタン」の人気企画、「マジ歌選手権」が20回を迎え放送された。芸人たちが練習を重ねた、非常にクオリティが高い、オリジナルソングの「マジ歌」を披露する企画である。
毎回お腹が痛くなるほど面白いけれど、第20回目の今回もまた腹がよじれた。20回もやってまだ面白いのがすごい。
地上波放送という、言わば「使い捨て」のコンテンツにもかかわらず、非常にクオリティの高い「マジ歌」には大変な労力が表れていて、この企画に対する、タレント、製作スタッフらの心意気を感じて感動する。
タレントやスタッフが「マジ歌」を仕上げることに労力を惜しまないのは、何より彼らが楽しんでいるからなのかもしれない。今回、フットボールアワーの後藤輝基は、打ち合わせで制作会社を訪れ、7時間飲まず食わずで曲作りに励み、ADを困らせたそうだ。
スタッフ、タレントが楽しんでいる事が、出演者のチームワークの良さにも表れている。スタジオ収録では、マジ歌のパフォーマンスに対して、MCのおぎやはぎ、審査員長の設楽統らがツッコミを入れるのだが、よく見るとそのやりとりも、ほぼ台本に沿って進められているのがわかる。全員が同じ方向を向いて、悪ノリしているのが微笑ましい。
クオリティが高すぎる「マジ歌選手権」
チームワークが良いからこそハイクオリティに
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1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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