更新日:2023年03月22日 17:16
スポーツ

ベテランを一掃した“新生森保ジャパン”。三笘&久保にかかる大きな期待

ベテラン勢の招集が見送られた理由

 今回のメンバーではシュミット・ダニエル(31歳)が最年長となり、フィールドプレーヤーに限って言えば遠藤航(30歳)が最年長選手となる。それより上の世代となるベテラン勢を外した理由として、「彼らがやってくれるというのは計算できます。彼らがいなくなったときに、日本としてどれだけ力をつけていけるか培っていかなければならない」と理由を語っている。  また、森保監督は「カタールのワールドカップ(メンバー)から選んで、そこへプラスの選手を加えて代表活動をする」と、今回の構成について説明した。ベテラン勢が外れたとはいえ、カタール大会を戦ったメンバーは16人と約2/3を占める。そこへ東京五輪世代を中心に新鋭の選手が加わっている。  このことからも今回のテーマは、伝承と発掘ということがはっきりとわかる。カタール大会で得た経験を次世代へとつなぎつつ、次の大会で主力となり得る新しい戦力を試していきたいという意図でチームづくりを進めるようだ。実際に森保監督も「カタールのワールドカップという舞台で経験したことをまずは伝えたい」と、活動に関するコンセプトについて言及している。

長友・酒井の後継者を発掘できるか

 伝承と発掘がテーマということになると、やはり初招集を中心とした若手選手に注目が集まる。角田涼太朗、バングーナガンデ佳史扶、半田陸、中村敬斗といった4人が初招集となったわけだが、いずれも世代別の代表経験がある逸材だ。  その4人のうちバングーナガンデと半田は所属クラブでサイドバックと務めている。左利きの角田は横浜F・マリノスで左のセンターバックを担っているが、日本代表では左サイドバックとして起用する可能性があることを森保監督は示唆している。  その3人以外にもサイドバック候補としては橋岡大樹や菅原由勢らが招集されており、今回の発掘は長友佑都と酒井宏樹の後継者候補ということが一目で理解できる。
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三笘のライバル候補、中村は何者か
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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