NTTを50歳で早期退職、給料3割減でグループ会社に再雇用…退職金の総額に嘆き――大反響トップ10
日刊SPA!で反響の大きかった2022年の記事からジャンル別にトップ10を発表。今回は集計の締切後に、実は大反響だった記事に注目。年間ランキングで忘れられがちな11月後半から12月31日までに公開した、第8位はこちら!(集計期間は2022年11月後半~2023年1月。初公開日2022年12月26日 記事は取材時の状況)
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長年、勤めた会社からもらえる退職金は、企業によってまちまち。悠々自適な老後を過ごせるのか、はたまた雀の涙ほどか? 終身雇用が崩れるなか、リアルな退職金の相場に迫る! 今回は60歳で定年退職した大手企業の社員を取材、勤続40年での退職金はいくらもらえたのか?
NTTの前身にあたる日本電信電話公社に就職し、’20年に60歳定年を迎えた口哲也さん(仮名・62歳)。勤続40年の集大成はなんと、たったの300万円だった。しかし、これにはある事情がある。
「’02年から始まった構造改革により、50歳で一度退職を余儀なくされました。そのときの退職金は1700万円です。その後、給料3割減で再雇用されたグループ会社から受け取った退職金が300万円。
そのため合計は2000万円になります。
ただ、私が53歳になったときに制度が廃止された。あと少しズレていれば2400万円はもらえたのに……。運が悪かったです」
しかし、退職金が分割されたことがかえって功を奏したという。
「20代からずっと投資をしており、高配当銘柄を中心に1200万円を株式投資に回しました。車が好きなので、トヨタのスープラというスポーツカーを買おうか迷いましたが、将来のことを考えて我慢。
そのおかげで、現在は月15万円ほどの配当金があり、年金と合わせて十分な収入があります。もちろんNTTにも投資し、退職後も配当金でお世話になっています」
’20年末、NTTがドコモを完全子会社化したときに株価が急落、すかさず底値で買い増ししたという樋口さん。
改革の波にのまれ50歳で早期退職
スポーツカーを我慢して…
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