仕事

ランチの誘いすら頑なに拒否。“コミュニケーション拒絶社員”が辿った顛末

勤務態度は真面目なんだけど…

「四半世紀近く会社員をやってきましたが、ああいうタイプは初めて見ました。自分たちと違って若い世代は仕事とプライベートをきっちり分け、仕事終わりの飲みにケーションを嫌がる人も多いですが、そんなレベルじゃないですよいね。なにより彼の場合、営業マンなのに協調性なさすぎだろって(苦笑)」  Nさんは新人ながらデスクワークのスピードは入社3~4年目の社員と遜色なく勤務態度もいたって真面目。周りからは即戦力だと評価されるも打ち解ける様子は見えず、部署の上司から再三にわたってコミュニケーションを取るように言われていたとか。

雑談に加わることも皆無

 そのたびに本人は「わかりました」と返事はするものの、場を和ますようなちょっとした雑談に加わることも皆無。唯一、新入社員歓迎の飲み会には出席したが、そのときもほとんど喋ることはなかったそうだ。 「あまりしつこくするのは逆効果に思えましたし、一歩間違えばパワハラと受け取られかねません。みんなそこに注意しながら対応したつもりでしたが、入社からしばらく経っても彼は部署内で浮いたまま。営業部の課長は頭を抱えてましたよ」  そんな中、Nさんが問題を起こしてしまう。取引先で打ち合わせを終えた後、先方の担当者から「この後、食事でもどうですか?」と誘われるが、彼はここでも当たり前のように拒否。同行していた先輩社員が「次の予定があるので……」とフォローを入れて事なきを得たが、この件は社内で問題視されてしまう。
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会食の提案に「行きたくありません」
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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