恋愛・結婚

激安キャバクラで出会った「羽目を外しすぎたおじさん客」4選。意外とカワイイ?

 大人の社交場・銀座のクラブにホステスとして勤めているみずえちゃんと申します。雑誌『小悪魔ageha』の読者モデル・愛沢えみりちゃんに憧れてキャバ嬢になったのが22歳の頃でした。あれから10数年が過ぎ、1度もキラキラしないまま肝臓もお肌もお疲れモードのアラサーホステスです。
みずえちゃん

出勤前のみずえちゃん

 その傍ら、ライターとしても活動しており、これまでに私がお酌をさせていただいたおじさま方との実体験をもとに、恋愛やモテに役立つ情報を発信しています。

安キャバは肩ひじ張って生きている現代人のオアシス

   東京や大阪で緊急事態宣言の発令と解除が繰り返されていた2021年の秋頃、どうしても働き口が見つからなくて地方の激安キャバクラにこっそり勤めていたことがあります。  それまで勤務していた北新地や銀座のクラシカルでお高いクラブやキャバクラでは出会うことのないタイプのおじさまにお酌をさせていただくのですが、都落ち気分……というよりは、「タダでお酒が飲めるんだし、まあいいか!」と開き直っていました。  キャバクラへいらっしゃる目的は多々あると思います。疑似恋愛を楽しみにいらっしゃる方が大半なのかもしれませんが、中には奥さまやガールフレンド、親密な人には恥ずかしくて見せられないようなことがしたい、つまりは羽目を外したくてご来店される男性もたくさんいらっしゃるように思います。  銀座のホステスさんを前にするとなんとなく気取ってしまう方も、安キャバの安キャバ嬢相手だと安心して羽目を外せるのか、「恥ずかしい姿を見せる」ことへの心理的なハードルがグッとさがるようです。安キャバに勤務していた頃は、毎日お腹いっぱいおじさまの恥ずかしい姿を見させていただきました。  でも、それでいいんです。お酒を飲むときくらいちょっと泣いたり、わめいたり、鼻の下を伸ばしたりしましょう。  もちろん、「さすがにこれはナシだな」と思ってしまうほどのお客様もいらっしゃいますが、今回は私が激安キャバクラで出会った、ちょっぴりカワイイ(?)「羽目を外しすぎたおじさま」エピソード4選をご紹介します。 【参考記事】⇒“お客様は神様”でもドン引き!「激安キャバクラ」に出没するトンデモ客の行動4選

①拗ねるとGACKTになってしまう

 意中のキャバ嬢さんにイマイチ相手にされていないと感じて拗ねてしまうおじさまはよくいらっしゃいます。約束していた同伴をドタキャンしてみるとか、彼女の気を引きたくて別の女の子を指名してみるとか、「もう店には来てやれない」と言ってみるなどして、ますます嫌われるか、「そんなこと言わないで」って手のひらで転がされているのが大半なのですが、安キャバのお客さまはひと味違いました。  散々拗ねたのち、彼女からの「そんなこと言わないで」で気を取り直すと、彼は「よし、仲直りしよう」とカラオケのデンモクを手にしました。そして、なぜか何も曲を入力しないまま置いたかと思えば、“アカペラ”で歌い上げたのはGACKTの『ラブレター』です。  瞳を閉じてしみじみと「愛してる」を歌い終えたおじさまに、「いやん、惚れる」くらいは言ってやろうと思いましたが、私は待機席でスマホをいじっていただけなのでなすすべも無く……。
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おじさん客のLINEを翌朝まで放置した結果…
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1989年生まれ。新潟県長岡市出身。関西外国語大学卒業後、大阪市内の広告代理店に勤務する傍ら、キャバ嬢デビュー。結婚、離婚、地方の激安キャバクラを経て、現在は銀座ホステスとライターを兼業。X(旧Twitter):@mizuechan1989

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