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研修期間中に辞めた新入社員、現場を凍り付かせた一言とは?――大反響・驚きの新入社員トップ10

研修は1週間ホテルに館詰め、3日目で早くも脱落者が…

 入社前は「素敵な会社だなぁ」と、めでたく内定をもらい入社を決めた多田太郎さん(仮名・30代)。某有名メーカーの商社ということもあり、4月1日はワクワクした気持ちで入社式に向かった。  しかし、すぐにただならぬ雰囲気を感じたという多田さん。“地獄”は入社式から始まっていたのだ。 「すでに見た顔ぶれもあり、同期全員は入社式が始まるのを待ちました。順調に、社長、上層部、人事の話があり、次に2年目社員の挨拶へと進みました」(多田さん、以下同)  そこで、新入社員の全員が「あれ? おかしいぞ」と顔を見合わせた。果たして、その光景とは――。 「挨拶を始めた社員は顔を真っ赤にして血圧が上がるほどの、今まで聞いたことのないような大声で話し始めたのです。その怒鳴り声とも思える声量での挨拶は5分程度続きました。僕たち同期はみんな引いていましたよ」  困惑の中、悩む暇もなくすぐに新入社員研修合宿へと直行したという。そして、嫌な予感が的中する。その研修は恐ろしいものだったと、多田さんが当時の様子を振り返る。 「1週間ホテルに館詰めです。外部との接触はなく、携帯電話も使うことはありませんでした」  研修は早朝から深夜まで続いた。 「早朝から大声でのラジオ体操が始まります。そして23時までという長時間労働を課せられるのです。その時間はすべて監禁されているような状況でした」  研修3日目。ついに同期ひとりが突如いなくなるという事態が起こる。 「前日の夜までは普通だったのですが、朝になると姿がなかったので驚きました。寝坊かなと思ったのですが、人事からは『彼は一身上の都合でここを出ました』とひと言だけ。次の日からは何事もなく淡々と研修は進められていきました」 逃亡

3日で辞めた同期は正解

 そんな状況では、まともな判断ができなかったと多田さんは話す。本当にこの会社で続けられるかなと悩んだそうだが、無事に研修を終えて営業に配属されたそうだ。 「ここでも研修のような環境が1年続きました。ここだけの話、3日で辞めた同期は正解で賢い判断だったとその時は思いました。でも、今となってはこの経験がいろんな面で役に立ったので良かったと思っています」  辛い経験をすることは悪いことではなく、自分自身を強くし、成長させるチャンスでもある。多田さんはこの状況を乗り越えたことで、たいていのことは楽しく感じられるようになったという。「むしろ今では感謝している」と答えた。
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跡継ぎ息子が放った辞め際のひと言にア然!
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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