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北海道日ハム“新球場の大混雑”は本当か。記者が自腹で検証してみた

ほとんど人が座っていないエリアも…

エスコンフィールド北海道

北広島駅に着いても開幕直後のような整理乗車の長い列は見られなかった

 昨年まで使っていた札幌ドームも最寄りの地下鉄福住駅からの所要時間は約10分。千葉ロッテの千葉マリンスタジアムも海浜幕張駅から約15分はかかる。ヤクルトの神宮球場も地下鉄外苑前駅までは約5分だが、徒歩で約15分の千駄ヶ谷駅から向かうファンも少なくない。  エスコンフィールドがセパ12球団の本拠地で最寄り駅から一番遠いスタジアムなのは間違いないが、歩いた感じからはそこまでストレスには感じはなかった。  ただし、問題は球場から帰る際のアクセス。だが、発表された観客数は土曜日なのに2万3269人と定員(3万5000人)の約68%。スタンドの3階席や4階席の客入りはまばらで、ほとんど人が座っていないエリアもあった。

バスの待ち時間は90分どころかたったの5分?

エスコンフィールド北海道

球場内部の様子

 しかも、この日の日ハム打線は相手投手陣に完封リレーを許し、わずか1安打の0-10とシーズンワーストの大惨敗。1イニングで大量6失点を喫した6回が終わると、すでに諦めたのか途中で帰るファンが続出。その流れは最後まで止むことがなく、9回の時点ではかなり観客が減っていた。  そのせいかスタジアム1塁側出口前にあるバス乗り場には、懸念していた大行列は見られない。開幕当初、最長90分待ちだった新札幌駅行きのシャトルバス乗り場の列は30メートル程度。  乗り場には何台もバスが待機しており、次から次へと人が乗り込んでいる。見たところ、待ち時間はせいぜい5分前後で拍子抜けもいいところ。混雑というのはフェイクニュースかと思ったほどだ。
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アクセス問題が解消したのは成績不振だから?
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フリーライター。鉄道や飛行機をはじめ、旅モノ全般に広く精通。3度の世界一周経験を持ち、これまで訪問した国は50か国以上。現在は東京と北海道で二拠点生活を送る。

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