――お薬の話に戻ります。ED治療薬は対処療法ということですが、EDを根治させる治療はないのでしょうか。 小山院長：当院ではED治療にレノーヴァという医療機器を用いてます。陰茎に低出力衝撃波を照射することで毛細血管の数を増やし、性交時の陰茎への血流を増加させ勃起を改善させる治療です。週に１回、20分程度の施術を４回受けていただくのが、効果実感の目安となります。治療効果に若干の個人差はあるものの多くの患者様から満足のお声を頂いています。ED治療薬を飲んでも勃起が得られない重症のED患者さんにレノーヴァ治療を行ったところ、60％の患者さんで勃起が回復したという海外の論文もあります。 ――陰部に衝撃波を照射!? めちゃくちゃ怖いんですけど、痛くはないんですか？ 小山院長：まったく痛くないです。何かが当たっているな、くらいの感覚です。照射中も照射後も痛みを訴えた方はいらっしゃいません。 実際にレノーヴァを使用した男性(38歳)に話を聞いたところ、「朝勃ちは毎日、10代の頃に戻ったようだ」と顔を綻ばせていた。 小山院長：ED治療薬はPDE5の働きを抑えることで性交時の陰茎の血管拡張を増強すると前述しました。陰茎部以外、例えば顔、目、鼻、頭の血管に作用してしまうケースもあり、その場合、顔のほてりや目の充血、鼻づまり、頭痛などの副作用が出てしまう方もいます。そんなED治療薬の副作用にお悩みの方にもレノーヴァ治療はオススメできます。 いざ、という時に惨めな思いはしたくないもの。自身の“かけがえない相棒”の力を恒常的に強められるとあっては、試してみる価値はありそうだ。 ＜取材・文／日刊SPA!取材班＞