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飲食店開業を目指している人が「銀行の審査に落ちたのに“お金を借りられる裏技”」

銀行や公庫からの融資が下りなくても、お金を借りる裏技

起業イメージ ただ、自己資金があっても、「経歴が十分でない」「実績がない」「将来性がない」などの理由から、銀行や公庫から融資が下りないこともあります。そんなときの裏技が信販会社の「内装工事リース(ローン)」を利用することです。  以前、自己資金300万円でご自身の焼肉店をオープンしようとした田中さん(仮名)という方がいらっしゃいました。その方の場合は、自己資金は300万円もあったのですが、銀行からは断られ、公庫から借りた500万円しか融資を受けることができませんでした。ただ、各諸費用を考えると、あと500万円は資金を確保したいところです。  そこで、私が田中さんにおすすめしたのは信販会社が用意している「内装工事リース」でした。多くの人は銀行と公庫からしかお金を借りる手段はないと思いがちですが、飲食店起業する人の場合は、信販会社から内装工事リースを利用することが可能だからです。  内装工事リースは、利率は銀行や公庫よりも若干高い5.9%ですが、審査が通りやすいというメリットがあります。ですので、銀行や公庫から断られた方でも、融資を受けられる可能性が非常に高い。ただ、信販会社と何かしらのコネクションがないと、審査を受け付けてもらえないため、多くの人がその存在を知らないのです。  弊社の場合は、資金調達の一貫として内装工事リース株式会社の運営も行っているため、田中さんに内装工事リースの審査を受けていただくことにしました。そこで不足していた500万円分の融資を受けられたため、無事に焼肉店をオープンすることができたのです。

なぜ、内装工事リースは融資が通りやすいのか?

 銀行や公庫が融資を断った希望者に、なぜ信販会社は貸してくれるのか。それは、チェックするポイントが違うからです。銀行や公庫の審査では自己資金と経歴を見られます。でも信販会社の場合、チェックするのは過去2年分の個人の信用情報です。  信用情報とは、カードや住宅ローンの支払いなどに関する個人の履歴などのことです。カードの返済に滞りはなかったか、住宅ローンはきちんと返済しているか。こうした個人情報をもとに、「この人はお金を貸すにあたって信頼できる人物かどうか」が判断されます。先に登場した田中さんの場合は、信用情報が非常にキレイだったので、無事に融資を受けることができたのです。
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融資を受ける際に大きなマイナスになってしまうこと
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1985年生まれ。株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス グループ代表。企業経営者にプラスアルファとなる価値を提供するために税理士法人、行政書士法人などを含む6社以上のグループ会社を経営している。法人化相談から会社設立のサポート、顧問税理士サービスとして税金、会計のサポートを行い、資金調達の一貫として内装工事リース株式会社の運営も行っている。

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