更新日:2023年11月28日 19:55
仕事

なぜか深夜のラブホに勤務する、50代男性の意外な正体。元従業員が明かす“ワケあり”のスタッフ

結局、数ヶ月で辞めてしまったが…

駅 とはいえ、本業の後にラブホ従業員として勤務することにも限界がきたのでしょう。結局Aさんは、“本当の理由”を話してくれてから程なくして退職する運びとなってしまいました。  最後の日、Aさんは菓子折りを持参して(文明堂のカステラでした)、各従業員に感謝の意を伝え、そして筆者には「楽しかったよ。また会える日が来るといい、その時はまた話そう」という言葉をくれました。いつか絶対にまた会いたいと筆者も伝え、Aさんはラブホテルを後にしました。  Aさんと再び話す機会はおそらくもう来ないだろうと筆者は思いますし、彼のほうもそう考えているはず。    ところで、Aさんが退職してから数年後、筆者は偶然にも山手線のホームでAさんを見かけました。向かいのホームに立っていたAさんは筆者には気づいておらず(あるいは無視していたのかもしれません)、そのまま電車に乗ってしまいましたが、再度Aさんの姿を見た筆者は妙な感慨に浸りながら、このまま順調な人生を歩んで欲しいと心から願ったのでした。 <文/和田ハジメ>
およそ6年にわたり、渋谷区道玄坂の激安ラブホにて受付業務および清掃業務に従事。繁華街で様々な人間を見てきた経験をもとに、迷惑客の存在やスタッフの裏事情などをテーマに執筆(していく予定)。
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