更新日:2023年06月15日 13:17
ライフ

実は靴の寿命を縮めている「セルフメンテナンスの失敗」とは?

ものぐさであれば拭くだけで十分

「液体のクリームがダメならなにを使えばいいのか」と聞かれた場合、私は「とりあえずクリームはいらない」と答えています。革靴でもパンプスでも、ほとんどの場合のケアは意外にも「拭くだけ」でとりあえずは済みます。ゴミ箱行き寸前のソックスで乾拭きをするだけでもかなり光りますのでぜひやってみてください。 さらに靴の寿命を伸ばしたければ、大きめの革靴売り場に置いてある「馬毛ブラシ」でブラッシングを。
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荒川産業「ドイツ製馬毛ブラシ」。1980円

ブラッシングと聞くとハードルが高そうですが、やってみると拍子抜けするくらい簡単です。ブラシは1000~3000円ほどですが、はじめのうちは安いもので充分。方法は、「テキトー」でOKです。数回でなんとなくやり方がわかりますし、超効率的に汚れもゴミもとれて作業は両足で1分もかかりません。これだけで靴の寿命が3倍は伸びます。 革に過保護は禁物だと覚えておいてください。やたらに「ラナパー」や「よくわからないクリーム」は使わないほうがいいでしょう。これらは、油分が強すぎて、素人にはまず適量がわかりません。クリームも黒ならまだしも、茶色や色がコンビになっているものは使い分けが必要なので専用の道具が必要になります。 であれば、「色が落ちたな」というタイミングでプロの靴磨きにまかせたほうが結果、コスパはよくなります。磨き専門店はもちろん、靴修理をやっているところや、ミスターミニットも便利です。クリームやブラシ一式をそろえるより、手間もかからず安価ですむでしょう。
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スニーカーは洗濯機で丸洗い
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こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ

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