更新日:2023年06月06日 00:06
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梅毒に感染したらどうなるのか…「後悔した選択」を“感染者”が告白

病院選びには注意が必要

よほどの遊び人でない限り、性病科にかかりつけの病院を持っている人は少ないだろう。Kさんもまた、「性病かもしれない」と思って病院を探したが、引っ越して間もない時期だったことと土日だったことが重なり、少ない選択肢のなかから病院を選ぶしかなかった。 「性病という事実もそうですし、検査の痛みでもメンタルがやられるんですが、そのお医者さんが嫌味を言ってくるんですよ。『遊びすぎた罰だね』とか『あなたより女の子の方が苦しんでるんだからね』とか。おっしゃる通りなんですが、落ち込んでるところにその言葉は傷口に塩を塗られているような感覚でした」 トータル数万円の治療費がかかったというKさんは「梅毒は治療が長くて辛い性病です。危ない雰囲気をまとった嬢と、病院選びには十分に注意してほしいです」とアドバイスしてくれた。

犯人探しをするより優先すべきは…

さて、専門家の意見も聞いておきたい。「個人的な感覚としても、梅毒の患者さんを診断することが増えています」と語るのは先述の中澤氏。 予防するには「安全な性行為の実践が重要。適切なコンドームの使用や、パートナーの感染症の有無を確認することが推奨されます」だという。 さらに加えて、感染した際の心構えについても教えてくれた。 「梅毒に限らず、自分が性感染症にかかったとき、『誰がうつしたのか?』と、犯人探しをしたくなるものです。しかし、冷静に考えると、自分も他人にうつしてしまう可能性もあるのです。 そのため、自分がうつしてしまったかもしれない人に早く検査をしに行くことを勧めてください。(2人ともかかっていた場合)パートナーと同時に治療していくことが大切です。ひとりひとりが気を付けて検査と治療を受けることが、昨今の性感染症の流行を抑えることにつながるのです」
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重要なのは「早期発見・治療」
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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