更新日:2023年12月15日 13:46
恋愛・結婚

新婚旅行先で関係が悪化…20代夫婦が“帰国の翌日”に離婚するまで

目的が「結婚ではなく世界一周」だった?

 彼女は「悪いのはすべて自分」と理由をなかなか明かさなかったが、納得しない加藤さん何度も尋ねると「旅を続ける中で小さなイライラが積み重なった。一時的なものかと思ったけど、一緒にいたくない気持ちが膨らむ一方だった」と告白。普段と違って淡々と話す姿に、完全に修復不可能だと感じてしまったという。 「彼女の理由には今でも納得してませんが、それまでの経緯があったし、私もこれ以上は関係修復の努力をしようって気になれませんでした。たぶん籍を入れても彼氏・彼女関係のままで本当の意味での夫婦になれてなかったんでしょう。一番の目的が結婚ではなく世界一周にすり替わっていたことも大きかったと思います

帰国した翌日に離婚届を…

 この時の話し合いで2人は日本に戻ってから離婚すること、財産分与や慰藉料は発生しないことで合意。加藤さんはこの5日後、彼女はさらに一週間後、それぞれ別の飛行機で帰国する。 「離婚を決めてからは彼女も吹っ切れたんでしょうね。最後の数日間は一緒に過ごしたんですけど、それまでの険悪な雰囲気がウソのように楽しかったです。だから、私は未練が出てきたし、ひょっとしたら撤回のチャンスもあるかなと思ったけど、帰国前日と彼女の帰国後に改めて確認すると、離婚の意思は固かった。それで彼女の帰国の翌日、2人で離婚届を出しに行きました」  加藤さんや彼女の両親は「決めたことなら仕方ない」と必要以上に干渉してくることはなかったが、面倒だったのは友人や元職場の関係者たちへの説明。旅の様子はSNSで随時発信しており、旅を中止して帰国する旨も投稿したが離婚については触れなかった。しかも、その後は2人ともしばらく更新しなかったため、「周りからはかなり心配された」と振り返る。 「さすがにSNSで離婚を明かすのは抵抗があったし、なんと書いていいかわからなかったので……。だから、個別に連絡を取って話しました。友達の中には『世界一周に行かなきゃ別れなかったんじゃない?』と言う奴もいましたが、そうかもしれません。ですが、それだと結婚自体なかったと思うし、やっぱり避けられないことだったと今では割り切っています」
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離婚後は1人で世界一周の旅を再開
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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