更新日:2023年12月07日 19:19
仕事

ラーメン店の「18歳未満入店お断り」掲示が炎上。“2年で数千万赤字”を乗り越えた店主の想い

「おいしい」と足を運ぶ客が増えてくる

あなたの心を鷲掴み

「あなたの心を鷲掴み」のとんこつラーメン

 思うように進まない集客と膨らむ借金。そして嫌味を言いにきた客の言動に何度も心が折れそうになったとか。それでもオープンから1年半、「おいしい」と足を運んでくれるお客さんが増えて繁盛しはじめた。 「繁盛しはじめたのは2020年にかかる頃だったので、ちょうどコロナの時期。その頃は、ウェイティングボードを置いて名前を書いてもらい、順番が来たらお客さんを呼ぶというスタイルで営業していました。宮崎市でラーメン店をやっていたときと同じ方法です」

客足とともに増加した迷惑客

 しかし、店内が広く、複数台のテレビを設置していた宮崎時代の店舗と比べ、現在の店舗は店内に広いスペースがないため、お客さんは店外で待つしかない。 「記念すべき初満席のとき、お客さんに『ウェイティングボードに名前を書いて外で待っていてください』と、スタッフである母がお願いしたところ、『ラーメン屋のくせに、なんで待たないかんとや』と言われたそうです。また、コロナ禍の感染対策で『端から座ってもらえると助かります』と伝えたところ、『なんでお前に指図されんといかんと。好きに座らせろ』と言われたこともあります」  三浦氏によれば、「あなたの心を鷲掴み」がある筑後エリアには「ずっと行列ができているという店もなかったので、並んでまで食べるという習慣がない」とも語る。 「週末や混む時間帯に“待ち”ができるお店はたくさんありますが、普段から並ぶという感覚がないので、ウェイティングボードにも人数を書かず、名前しか書かない。そのため順番が来た途端、行列に並んでいなかった人たちが当たり前のように割り込んでくる。いわゆる代表待ちです。注意すると、『何分待ったと思っとるんや』と文句を言われる。スタッフは嫌な気持ちになりますし、モチベーションも下がります。しかも文句を言った人たちが並び直すことは、100%ありません。文句と言うより、私たち店側にとっては暴言です」
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感覚の違いが生んだ迷惑客
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フリーライター。ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! 金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意

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