更新日:2023年08月18日 17:14
仕事

なぜ日本人の平均年収は30年間「ほぼ横ばい」なのか?日本人の価値を想像以上に下げている“マインド”の正体

バブル経済が崩壊した1990年代以降、日本人の平均年収は「400万円台」から30年間ほぼ変わっていない。しかし、自身の“市場価値”を把握し、世界を相手に適正年収で働く日本人も存在する。果たして、我々日本人の値段とは――。

日本人はマインドセットが平均点以下

写真はイメージです

キャリアコンサルタントの鈴木美加子氏は「日本人は、スキルよりもマインドセットが必要」だと指摘する。 「日本人には、日本の価値観や仕事のやり方が世界水準だと思っている人が少なくありません。例えば、空気や行間を読むといった日本の常識は海外ではまったく通用しません。 以前、知人から転職エージェントについて聞かれたので複数紹介したら、なぜか不満げ。本当は、“私”に相談に乗って欲しかったようなんです。日本人はこのような“察して”が多すぎます」

日本人の価値を下げてしまう行動

自己主張をする、自分を大きく見せるといった意識の欠如が日本人の価値を想像以上に下げている。 「100点を130点に言うのが世界。そういうなかで、90点と控えめに言っていたら、ギャップは40点になってしまい、目立たない存在になりかねない。 日本人のスキルは平均点より高いですが、マインドが控えめ過ぎるので、全体としては市場価値が低くなりやすいのです」
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日本人の謙虚さは不要な場面も…
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