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1年目から“手取り月28万”…「余程のことがない限り入隊できる」海上自衛隊の世界

休日の息抜き、定番は「飲む・打つ・買う」

日夜任務にあたる自衛隊の皆さんだが、休日の過ごし方についても聞いた。 「基本は飲む・打つ・買うですね。休日も基地から片道2時間以上かかる場所には出かけられないので、僕もパチンコはよく行っていましたね。横須賀には自衛隊の保険証で簡単にお金を借してくれる金貸屋もあって、ギャンブルでかなりの借金をしている先輩もいました。あと僕は興味なかったんですけど、ミリオタの隊員も多いので、隊員の仲間内でサバゲーをしている人も多かったです」 出航中はランニングや筋トレが定番の息抜きで、船の上で釣りに興じる隊員もいたそうだ。船へのゲーム、漫画や本などの持ち込みも許可されていたという。 「ちなみに自衛官の身分を明かしてのSNSは禁止されていますが、マッチングアプリをやっている隊員はいっぱいいました。なんなら階級や本名を公開する自衛官のためのマッチングアプリもありましたね。僕は使ったことないんですけど、普通のマッチングアプリと違い、男性より女性会員の登録料のほうが高めに設定されているらしいです」 昨年、1任期を務めて無事に退官した上田さん。有事・訓練などの際に招集される予備自衛官も辞退し、現在は自由なフリーター生活を存分に謳歌しているようだ。 「別に強い気持ちを持って続けていたわけじゃないし、自衛隊はもういいかなと。将来のこととか考えてもよくわからないんで、とりあえずテキトーに日銭を稼ぎつつ、先の見えない人生を楽しく歩んでいこうと思います」 <取材・文/伊藤綾>
1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii
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