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客以外でもOK…カラオケパセラが「無料で冷水を提供する」理由

受け付けは不要。一声かけるだけでOK

パセラ

お冷やを無料で提供する理由を聞いてみた

通常、カラオケ店を利用する際は入店後に受付が必要だが、お冷やのみの利用の場合はどのようにすればいいのだろうか。 「お冷やだけの利用でしたら、もちろん受付の必要はありませんし、特にスタッフへのお声がけも不要です。『お水いただきます』と一声かけていただくだけでも問題ございません」 お冷やだけの利用であれば、ほんの数十秒の来店になる。実際、そうした利用者がほとんどではあるとしながら、清原氏は次のように話す。 「そのまま、店内を見て回られたり椅子などの座れる設備がある店舗では、少しゆっくりして涼んでいかれる方もいらっしゃいますよ。また、スタッフに店舗の利用方法をお尋ねになる方もいらっしゃいます」

「社会貢献事業」はその他にも

こうした取り組みに、利用者からは「親切ですね」「助かった」という声も多く届いており、利用がなくてもお冷サービスの案内看板をSNSにアップして、取り組みへの共感をしている人も多いという。清原氏によれば、パセラを運営する株式会社ニュートンの社会に対して貢献する取り組みはこればかりではないという。 同社は2008年に「企業としての社会貢献プロジェクト」を立ち上げている。その一環として、『こども食堂』を開いたり、障がいを持っていたり母子家庭などで経済的な困難のある子どもなどに向けた無料貸出施設『がんばれ!子供村』(豊島区)を運営。 また、パセラグループといえばバリ島風の装飾でおなじみ。そんな縁もあってか、インドネシアへの社会貢献活動も行っているのだ。2013年には、経済的理由や教室が不足していることなどから満足に教育が受けられない子どものいる地域に小学校を建設した。お冷やの無料サービスに限らず、積極的に利益を周囲に還元する企業風土なのだろう。 なお、「お冷やサービス」はカラオケパセラのほか、同社が運営する飲食店やホテルなどでも実施されている。秋が近づいているとはいえ、まだまだ暑い日が続く。気軽に立ち寄っても大丈夫と分かった以上、積極的に利用してみたいものだ。 <取材・文/Mr.tsubaking>
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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