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ウーバーイーツが24時間営業に。月30万円稼ぐ“専業配達員”の意外なホンネ「営業している店がまだ少ない」

早朝5時から2時間だけウーバーイーツ配達員

 ウーバーイーツ配達員はバイク好きには気分転換にもなり、「楽しい仕事だ」と須磨さんは話す。 「今は早朝も配達できるので朝5時から2時間だけウーバーイーツをやっています。いつもバイクで通勤するので、方向が会社とだいたい合っていれば朝活感覚で配達しながら通勤しています。会社からなるべく離れないように配達先を選んでやってますし、会社と多少離れても、そこはバイクなのでうまく戻って遅刻せずにすんでいます。  2時間で多くても4件の配達が限界ですが、それでも月4万~5万円は生活費の足しにできています。24時間の変更は早朝も配達ができてありがたいですが、早朝から営業している店がまだ少ないので、今後もっと増えてくれればと思っています」

オーダーのバラエティが少ない課題も

ウーバーイーツ ウーバーイーツ配達員にとって早朝、どんな店が営業しているのかが大事だ。筆者の経験上、アプリを早朝からオンラインにできても、オーダー数が少ない店ばかりでは意味がない。須磨さんに聞いたところ、「牛丼チェーンの朝定食やハンバーガーチェーンの朝食メニューなど、オーダーのバラエティはまだ少ない」と言う。  また、店舗を持たないデリバリー専門店、いわゆるゴーストレストランも24時間営業をはじめている。冒頭に書いた通り、今はまだローソンや吉野家、松屋などの一部加盟店のみが配送の対象だが、今後整備が進めば、早朝に適したメニューがあるゴーストレストランのほうもオーダーが増えるのではないか。  まとめると、24時間営業開始は、一部配達員にとってはメリットがありそうだが、それ以外の大多数の配達員にとってあまり影響はない模様だ。くれぐれも筆者も含め配達員は安全運転を心がけてほしい。 <取材・文/逆撫太郎>
東京都出身。高校中退後、多くのアルバイトをしながら、惨めな人生経験を積む。バックパッカーとなり毎年海外へ出陣する。国内外より物品を仕入れて日本で物販に専念しつつ、よりよい人生を今も模索し続ける中年男性!
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