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飲食店の「覆面調査員」はいくら稼げるのか。1ヶ月の収支と“思わぬ落とし穴”を副業マニアが解説

アンケートの回答は簡単ではない

覆面調査 ポイント還元の仕組みを聞く限り、モニターにとってのデメリットは一切なさそうだが、アンケートの回答は実際にどのくらいの手間や時間がかかるのだろうか。 「アンケートの項目は少なくて60問、多くて120問くらいです。大半が選択式ですが、直接コメントを書く項目もあります。この直接入力が結構大変で、最低の文字数が決まっているので、当然『特になし』のような回答は許されません」  謝礼が支払われている以上、量も質も求められるのは当然のこと。「実際に日常的にやっているユーザーからすると、思っていた以上にしっかりと副業をしている感覚です」と語る。 「時間については、この前90問のアンケートをやったときは45分くらい掛かりました。そのときは直接入力も30問くらいあったので結構大変でしたね。『アンケート』って聞くと簡単に思うでしょうが、やっているこっちとしては完全に『副業』という気持ちでやっています

食事中もやるべきことが多い

 もちろん、仕事はアンケートに回答するわけではなく、その食事の場も気を張っていなければならない。 「来店時に行うミッションも大変でした。必ず注文しないといけないメニューがあったり、それを写真に撮らないといけなかったり……。他にも、トイレの清潔度や対応してくれた店員の名前などをチェックしないといけないので、気を抜いてお酒を飲んでいるわけにもいかないんです。どのサイトでも『店員さんに覆面調査をしていることをバレないでください』という注意事項があるので、スマホでサイトを開くことはもちろん、その場でメモもできません。仲がいい友達と行ったときは、調査項目のチェックが終わり次第、『二件目行こうか!』って言うことが多く、時間が早すぎて不思議に思われることもありました(笑)」
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1ヶ月で稼げた金額は…
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パチンコ雑誌『パチンコ必勝ガイド』『パチンコオリジナル実戦術』の元編集者。四半世紀ほど勤めた会社を退社しフリーランスに。現在は主にパチンコや競輪の記事を執筆している。
X(旧Twitter):@sagyosakurai

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