恋愛・結婚

新入社員の男性が先輩女性に誘われて“自宅”に。「ピュアだったはずの彼が」覚醒するまで

 

「好きだから別れたくない」と涙の訴え

 ドン引きを通り越して、もはや恐怖すら感じた美月さんが別れを切り出すと、和人さんは初めて動揺の表情を見せてすがりついてきたそうです。 「和人君は『嫌だよ、好きだから別れたくないよ』と涙ながらに訴えてきました。でも、『じゃあこれからはもう浮気しないね?』と聞くと、『それとこれとは話が違う。僕は美月さんと対等になりたい』の一点張りで、話は延々と平行線。それからなかば強引に別れたんですけど、今でも毎日会社で顔を合わせるのですごく気まずいんですよね。あんなにピュアで誠実だった彼がチャラいクズ男に豹変するとは思いもしませんでした(苦笑)」  美月さんはそう言いますが、実はそれこそが重大な“思い込み”による勘違いなのです。

「恋愛経験ゼロ=ピュア・誠実」ではない

 美月さんは、彼が恋愛経験ゼロで温和な口調だったことから、ピュアで誠実だと思い込んだようですが、それらは別種の性質でありイコールで結ばれるものではないのです。  当たり前のことですが、どんなチャラいクズでも最初は誰しも恋愛経験ゼロなわけで、経験するのが早いか遅いかの違いがあるだけ。恋愛経験がないというのがピュアであることの証明にはならないということです。喋り方が穏やかだというのも、あくまでそれは表面的な性質であり、その人物の内面(性格)を表しているものではありません。  つまり、和人さんは“チャラいクズ男に豹変した”のではなく、“隠れていたチャラいクズ男の本性が露呈した”だけだったのでしょう……。 <文/堺屋大地>
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
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