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「すべてを失った」清水良太郎35歳の今。二度の逮捕から“エンタメの仕事と一生向き合う覚悟”ができるまで

路上ライブでゼロからの再出発

清水良太郎 親友がカメラマン兼スタッフをつとめてくれることとなり、初めての路上ライブの場所として選んだのは、池袋の「東京芸術劇場」の目の前にある公園だった。 「僕がものまね芸人として最初に公演を行ったのが東京芸術劇場でした。ゼロからの気持ちでやり直したいと思ったので、あえて、その前にある場所を選びました」  “清水良太郎”の名前は一切出さずに行ったが、観客はほぼいなかったという。「まあ、こんなもんだろう」と落ち込むこともなく、次は新宿駅前で路上ライブを敢行したが……。 「アンプで音を出した瞬間、警察に注意されてしまったので、すぐにやめました(笑)。その後は名前を出したり、色々と試行錯誤していくうちに、SNSで拡散されてどんどん広がっていきました。  活動を手伝ってくれていた親友と『松浦航大さんとYouTubeでコラボするのが夢だね』って話してたら、松浦さんからコラボの依頼がきて驚きました」

“当たり前”は当たり前じゃないと気づいた

YouTube

新宿駅前で路上ライブをする清水良太郎。画像はYouTubeの動画「【神回路上ライブ】前編 清水良太郎の路上ライブにまさかの超大物アーティストが乱入!?」より

 コラボした動画が見事にバズった(松浦航大さん側の動画の再生回数は約291万回!)。2人で行った路上ライブには、300人もの人が集まったそうだ。清水さんは、この路上ライブをきっかけに意識が変わったんだとか。 「以前、毎回ディナーショーにきてくれていたファンが、路上ライブにも足を運んでくれて『また良ちゃんの歌が聞けて嬉しい』と涙ぐんでくれたのが印象的でした。  今までは歌える環境・ステージがあって、ファンが来てくれるのも“当たり前”だった。自分はそこで、ものまねをやればいいんでしょって。路上ライブに挑戦したことで、それが当たり前じゃないと気づいた。すごいありがたいことだったんだなって」
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エンタメの仕事と一生向き合う覚悟
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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