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繁華街の若者は「昔の“ヤンキー”とは真逆の性格」非行少年の立ち直り支援の今

“お坊さん”として何ができるのか…

夏野菜

孫と一緒に夏野菜を収穫する今泉さん

 少年たちの現状と行く末を憂う今泉さん。「その時代に合った矯正教育活動が必要。立ち直り支援も改革の時期を迎えている」と訴える。保護司としてお坊さんとして、できることは何か。悩み続ける毎日だ。 「僕らがやっていることって、寺子屋の復活なんだと思います。テレビがない時代はお寺が学童代わりになっていて、地域の子供たちの面倒を見ていました。学校が終わったらお寺に来て、お菓子を食べたり宿題をしたり、みんなで遊んだり。お寺が教育の場になっていたんですね。今はそういった活動は難しいかもしれないけど、いろんな地域の非行に走る前の子供たちに対して、お寺が居場所になれるように教育や支援ができればと考えています。子供たちが成長しても、『お寺に行けば和尚さんに何でも話を聞いてもらえる』と思ってもらえるよう、開放的な場にしたいです。その手段として、畑を提供したり、お祭りをしたりして、親しみを持ってもらえるようにアプローチしています」  長年地域を見守ってきたお坊さんだからこそできる活動。課題が山積みの中、今泉さんたちの試行錯誤は続く。 <取材・文/倉本菜生>
福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0
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