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狭い日本の住宅こそ「鏡が絶対に必要」な理由。必須の設置場所とは

リビングには思い切って、身長のほどのミラーを飾る

吊るタイプのミラーとして、押村はそのイメージと具体例を次のように列挙した。 「主寝室には、いわゆる高級なミラーは必要ありません。人に見られる場所ではないので、シンプルなもので大丈夫。薄めで、枠が美しいものが合うでしょう。価格帯は1万円ぐらいでもOK。玄関手洗いは、HAYのストラップミラーがいいですね。文字通り、ストラップで吊ってあるようなミラーですね。ほかは、安いものだとKAWAJUNの楕円型カットミラーの大きいサイズ。高いものだと平田タイルのブラックフレームのミラーあたりを候補としてみてください。メインのリビングダイニングには、ぜひ、みなさんが思っているよりも大きなミラーを吊ってほしい。サイズは身長ぐらいあってもいい。僕が好きなのは、POLADAのGIOLO MIRRORです。楕円でも丸でもない、独特の形状が美しい。FOUR SEASONS QUADRATO MIRRORも素晴らしい。真四角に直線のライン4本が入っているのですが、とても高級感があるミラーです。これらのミラーがリビングにあると、空間は広くエレガントに一変します」 kagami004ちなみに、海が好きな人であれば、POLADA SURF 1 MIRRORという選択肢もある。サーブボードの形状をしているミラーで、縦に置けば姿見になり、横に吊るせばサーフボードを飾っているかのような雰囲気が出る。ミラーは空間を広く見せる効果もありながら、自分の趣味嗜好を表現するのものでもあるのだ。 〈取材・文/ツクイヨシヒサ〉
(おしむらともや)スタイラス所属。20代で建築、都市計画、インテリア、暮らしについてカナダ、アメリカで学び、輸入住宅などを手掛けるも挫折、住宅とは何かを見失う。大手ハウスメーカーや大手デベロッパーにコンサルティングして感じた「業界の嘘」と「都合の良い慣習」に納得できず、悪しき慣習にまみれた日本の住宅づくりからの逸脱が始まり、住宅業界の異端児となり、1000棟以上の建築設計を手掛ける。2022年7月にYoutubeチャンネル『ジュータクギャング』を開設。近著『美しい家のつくりかた

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1000軒の家を建ててわかったこと

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