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早期退職しなかった会社員の後悔。年収1200万円が50歳で半減、年下部長に顎で使われ…――会社に残った人々のその後トップ3

50歳を過ぎてから風向きが一変

「43歳で迎えたリーマン・ショック後の早期退職者募集のときは、会社から『頼むから、お前は残ってくれ』と懇願されたんです。それが50歳を過ぎてから風向きが一変した。自分だけじゃなく、経営陣が40代に刷新されたことで、同世代は軒並み干されました。  自分たちがついていたポストはすべて、若手や女性に取って代わられましたね。もしリーマン・ショックのときに早期退職していれば、もし出向した子会社に転籍していれば…と後悔することもありますが、空しいだけ。今の仕事や暮らしに、何の生きがいもありません」  再び早期退職者募集があれば、今度は迷うことなく応募すると悔しさをにじませる。だが、転職先の心当たりがない今、会社にしがみつくより道はない。  40代まで家庭を顧みずにワーカホリックだったという佐藤さん。そのせいか家に居場所はなく、休日は公園でぼんやりと過ごすことが多いという。

年収のピークは50~54歳

 一般に、50~54歳で年収はピークとなり、55~59歳で下降する(平成29年賃金構造基本統計調査によると、50~54歳男性の賃金は月42.4万円、55~59歳は月41.2万円、60~64歳は月29.4万円)。佐藤さんのように「半減」は不運だとしても、「50代で下がる」ことを前提に人生設計しなければならないシビアな時代なのだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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