自分が表に出るよりも、黒子として影から支えたい。その気持ちを大事にしながら活動していくなかで、印象に残る出来事も起こった。 「10歳でDJをやっているNicoleちゃんを撮影して投稿したんですが、それがバズって彼女にテレビのお仕事などがたくさん来たらしいんです。お母さんが子育てに悩んでいたようで、『いろんな人に認められたおかげで、“自分の子育ては間違っていなかったんだな”って確信できました』とお手紙を頂きました。そのときは、やっていて良かったなと心から思いましたね」 　今後もストリートスナップ撮影を続けていくと意気込む九州男さん。これからの目標と展望を語ってくれた。 「今までの感謝を込めて、アメリカ村で入場無料の展覧会を開催したいと考えています。アメ村の皆に恩返しというか。実現できたら皆に来てもらいたいです。他には、映画やドラマに出てくるキャラクターのストリートスナップを撮りたいなと思っています。キャラクターがまるで現実で生きているかのように、スピンオフ的な感じで撮れたらいいなと。作品の応援にもなるし、エンタメとして面白いと思うんです。ひとつの取り組みとしてやってみたいですね」 ＜取材・文／倉本菜生＞福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X（旧Twitter）：@0ElectricSheep0、Instagram：@0ElectricSheep0