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大阪アメ村で“タトゥーやピアスのお兄さん”たちを撮影。SNSで人気の“ストリートスナップ動画”の意外な裏側

知名度が上がってからは喜ばれることも

森下直哉

「謎のイケオジ」として注目を集めた森下直哉さんのストリートスナップ<※九州男さん提供写真>

 大阪だけでなく、仕事の出張時に東京でも撮影している九州男さん。認知度が上がってからは、「あの動画の!」と喜ばれることも増えた。 「いろんな人を撮るなかで、『自分なんかが撮ってもらっていいんですか。恐れ多いけど撮ってもらえるなら嬉しいです』と言ってもらえることもあります。僕の写真や活動に価値を感じてくれているんだなって嬉しいですね」  土日に集中して1週間分の動画と写真を撮り溜め、本業のイベント撮影と並行してストリートでのSNS活動。以前と比べて睡眠時間も減った。多忙な身ではあるが、充実していると語る。 「イベント制作にも関わっているし、私生活はかなりバタバタしています。優雅なライフスタイルは送っていないです(笑)。身体的に多少しんどい部分はあるけど、それ以上に楽しんでやっていますね」

“バズらせ屋”として誰かを応援したい

「九州男」の活動を続けていくうちに友人の輪も広がった。「撮影した人たちの役に立てている」と実感する瞬間も多いそうだ。 「撮らせていただいた方が、じつはどこかのお店の店員さんだった……ということも多いので、『お店の売上が上がった』『ストリートスナップの投稿がきっかけで出会いがあり、別の仕事につながった』などの報告をもらうんですよ。喜んでもらえて、良い関係を築けているなと感じています」  活動のテーマは“バズらせ屋”。ストリートスナップを通じて誰かを応援することに、やりがいを感じているという。 「僕が撮ることで、『人が集まる人』になってほしいんですよ。たとえば、大きくバズった森下直哉くん(※)も、一目見て『周りに人が集まるタイプだな』と感じていました。彼のインスタを見ても分かるように、たくさんの人が集まって、力を貸してくれて、いろんなことが出来ている。こういう人を研究したいなと思ったし、僕が撮った人がそうなってくれたらいいなって。もちろん僕自身も、周りに人が集まる人間になりたいです」 (※)今年6月、九州男さんが撮影した森下直哉さんの写真が「謎のイケオジ」として注目を集め、その後はさまざまなメディアのインタビュー記事や自伝の出版につながるなど、大きな変化を生み出した。 【参考記事】⇒“タトゥーだらけのイケオジ経営者”に騒動後の変化を直撃「僕、一途なんですよ」
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“やっていて良かった”と心から思えた
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福岡県出身。フリーライター。龍谷大学大学院修了。キャバ嬢・ホステスとして11年勤務。コスプレやポールダンスなど、サブカル・アングラ文化にも精通。X(旧Twitter):@0ElectricSheep0、Instagram:@0ElectricSheep0

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