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臭いし、気持ち悪い…しかも「寄生虫のリスク」もある“腐ったチーズ”を食べてみた結果――2023年大反響トップ10

イタリア以外では販売禁止?

「食感はとても柔らかく、口の中ですぐに溶けてしまいました。味はゴルゴンゾーラチーズに近いですが、腐る一歩手前の状態なだけあってか舌がヒリヒリしたのを覚えています。大量生産品ではなく地元の方が少量ずつ作っている程度のため、生産者によっても風味や味わいが異なるみたいです。もちろん、日本では食品衛生法上、絶対に流通させられないし、そもそも輸入自体がムリでしょうね。仮に法律でOKだったとしても仕入れる気にはなりませんけど(苦笑)」  このカール・マルツゥはイタリアでも珍味として熱狂的なファンもおり、虫付きのまま食べる人もいるほど。ところが、幼虫が胃酸で死滅せずに蠅蛆(ようそ)症などの健康被害を招く危険性があると専門家から指摘されている。  そのため、EUや英国、米国などでは販売が禁止。それでも個人売買など非合法な形で流通しており、闇市場ではペコリーノチーズの倍以上の価値があるそうだ。 「ホテルに戻って調べたら寄生虫感染症のリスクがあると知って血の気が引きました。発症の可能性自体は大変低いみたいですが、やっぱり怖いじゃないですか。帰国後、病院で検査して問題なかったから安心できましたが、それまでは気が気じゃなかったので。私自身は悪食なほうで好き嫌いはほとんどなかったつもりですが、あのチーズだけでは二度と食べることはないと思います」  どんなに臭かったとしても虫入りというヤバすぎる事実に比べれば大したことはないのかも。イタリア旅行の際にチャレンジしたい方もいるかもしれないが、食べる場合はくれぐれも自己責任で。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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