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「地元の新年会は地獄だった」“バツイチ”女性の謎マウントに未婚者はウンザリ

心の底から“羨ましい”とも思えない

シャンパンを飲む女性「さすがに『もうヤメなよ』と言ったんですが、A子は『私はマンションをもらったよ』『2LDKでローンはナシ、むしろ人生勝ち組だよね!』と。まぁ、おそらくこれが言いたかったんでしょうね」  子供はいなかったA子さんだが、離婚を迫られてゴネたところ、結婚時に購入したマンションをもらった。ローンは元旦那が支払っているようだ。 「自分は離婚したものの、マンションをもらえて幸せだってことが言いたかったみたいなんです。確かにうらやましいですけど、そんなに心の底から『いいなぁ』って思えるような話でもないですよね」

「バツイチはただの独身とは違う!」

 周囲はA子さんの話には付き合いきれなかったようで、無理やり話題を変えた。だが、それから1時間が過ぎたころ……。 「既婚者2人が私を『うらやましい』と言ってくれたんです。東京で好きな仕事をして自由に生きていていいねって。そんなふうに言ってもらえるとは思ってなかったんで、すごく嬉しかったです」  そこで「いやいやないでしょ!」とA子さんが水を向けたのだ。 「東京で高くて狭い賃貸マンションに住む私より、田舎でもマンションを持ち、仕事はパートで暮らせる自分のほうが幸せだ! って。さらに、“バツイチは一度は結婚できた実績があるから、ただの独身とは違う”とか謎のマウントを取ってきて」  他の友人に対しても「今の家は賃貸か?」「お小遣いはいくらか?」などの下世話な質問が多かった。えりなさんが「A子がいちばん勝ち組だね」と言ったところ、満面の笑みに。 「満足そうにしてくれて、ようやく話が終わりました。私以外もみんな疲れ果てていました。ああいう角度からのマウントは初めてだったので驚きました」  後日談だが、A子さんがもらったというマンション、実はローンを支払っているのは元旦那ではなく、A子さんの両親だということが判明したそうだ。そこまでしてマウントを取りたいのか……と思ってしまうが、来年以降の新年会は「A子さん抜きで集まろう」と秘密裏に決まったそうだ。 <取材・文/吉沢さりぃ>
ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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