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「何度もお尻を叩いていた」女子バスケ部員に“セクハラ指導”する男性顧問が学校を辞めるまで

セクハラの証拠を渡された教頭の反応は…

 最初はクラス担任や学年主任の先生に渡そうと考えていたが、「なるべく偉い人に渡したほうがいい」という大下さんの意見を採用。証拠を渡したのは部員たちで現場に彼は立ち会わなかったが、「○○先生(顧問)からセクハラを受けています。これが証拠です」との言葉に大変驚いていたそうだ。 「学校側は直ちに部員たちへの個別のヒアリングを実施。それでも証拠の映像や音声があったのでそれを渡した翌日には顧問を外されました。時期的にちょうど冬休みに入る直前の出来事でしたが、年が明けて三学期に入るとクビなのか居づらくなって自分から辞めたのかはわかりませんけど、学校からいなくなってました。顧問が私のクラスで受け持っていた授業も違う先生に代わっていました」

学校から消えた顧問は、内々に処分された?

 途中での教科担当の交代を尋ねてみたそうだが、後任の若い男性教師は「実は、詳しいことは知らないんだ」とのこと。理由を知っていながら生徒には伏せた可能性も否定できないがクラス担任も同じ様に答えており、大事にしたくない学校側が内々に処分を下したのかもしれない。もしくは解雇などの厳しい処分は下されなかったとしてもセクハラ問題で顧問をクビになった時点で居づらくなって自ら辞めた可能性もありそうだが、その辺についての詳細は今も知らないそうだ。 「意外にも部員たちは学校側から特に口止めなどはされなかったみたいです。それに三学期初日の放課後、後日校長から直々に謝罪を受けたそうです」  結果的には作戦は大成功に終わったが予想以上に上手くいったたため、部員たちや大下さん、他の協力者の友人たちの間でも戸惑いはあったとか。 「学校が公立ではなく私立だったから対応が早かったのかもしれません。例のセクハラ顧問がその後どうなったのかについては知りませんけど、まだ50代のはず。違う学校で教えているのかもしれませんが、個人的には二度と教壇には立ってほしくないですね」  現在はここまでひどいセクハラ教師はいないと思いたいが、それでも問題を起こす者は後を絶たない。子供を学校に通わせる親の立場としてはやはり不安だ。 <TEXT/トシタカマサ>
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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