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“あおった1分後”に対向車と接触、右フロントがベッコリ…「迷惑運転ドライバー」の哀れな末路

 ドライバーの中には二輪ライダーの存在の疎ましく思っている者も少なくない。だからといってほとんどの人は何もしないが、なかにはライダーばかりを狙って煽り運転を仕掛けてくる不届き者も。相手からしたら軽い気持ちだったとしても煽られた側にとってはたまったものではない。  金属加工メーカーに勤める田嶋仁志さん(仮名・37歳)は、就職後に普通二輪免許を取得してバイクデビュー。現在は2人の子供の育児に追われ、愛車は自宅ガレージで埃を被っているが、第一子が生まれるまではよくツーリングに出かけていたという。
交通事故

画像はイメージです

平日の山奥でSUVにプレッシャーをかけられる

「煽られることはちょいちょいありますけど、すぐ道を譲っちゃうので面倒事になるようなことはないですね。ただ、煽ってきた車を先に行かせたところ、直後に衝突事故を起こしたことはありました」  それは今から7年前のこと。日曜出勤の代休として平日が休みになったが当時は子供もおらず妻も会社。そこで日帰りツーリングに出発したのだが、ちょうど山奥の県道を走っている時に後ろからSUV車が迫ってきた。  制限速度をオーバーしていたのは明らかだったが、田嶋さんのバイクに対しても車間距離を詰めてくるなど目に見える形でプレッシャーをかけてきた。

「煽った1分後」に接触事故…

 カーブの連続で抜きどころの少なそうな道だったが、彼は少し視界の開けた緩やかなカーブでバイクを左端に寄せて走行。その状態で右手で後方の車に合図を送り、あっさりと先に行かせる。 「ただし、煽られたといってカーブを3~4つ抜ける間の出来事で1分にも満たない時間だったはずです。だから、本来なら気にも留めないレベルですがスピードが出ていたんでしょうね。センターラインからはみ出してしまい、そのタイミングで向かいからは対向車。お互い直前でハンドルを切ったのか正面衝突という最悪の事態は避けられましたが、私を煽ってきた車は右フロント、相手の車も左フロントがベッコリいっちゃってましたし、エアバッグも出ていたので2台とも自力走行は無理な状態でした」  田嶋さんも現場にバイクを停めて「大丈夫ですか?」と声をかけたが、どちらも幸いにも運転手や同乗者に大きなケガはない様子。だが、事故の原因を作った煽りドライバーのほうは放心状態で道路の上に立ち尽くしていた。
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被害者の相手ドライバーがブチキレて…
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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