恋愛・結婚

「男女の間に友情は成立するのか?」問題には、絶対に答えが出ないと断言する“たった1つ”の理由

永続性を求めるか、期間を区切るのか…この条件統一もかなり困難

悩む男女 また、定義を決めるうえでもうひとつ難しい要素があります。それは「期間」の設定。  友情の成立・不成立を決めるうえで、永続性を求めるのか、それとも期間で区切ってもいいのか、という問題です。  たとえば、出会って3ヶ月間は本当にお互いに恋愛感情が一切なく友情を育んでいたとしても、4ヶ月めにどちらかが恋愛感情を持ってしまったり、カラダの関係を持ってしまったりした男女がいたとしましょう。  この場合、最初の3ヶ月の間の友情が成立していたとするか、成立していないとするかは、賛否両論になるのではないでしょうか。

成立条件の「期間」を満場一致で決めることなどできるわけがない

 3ヶ月間ぐらいだと友情は成立していないとする人のほうが多そうですが、それを不成立としてしまうとロジックがかなり無理筋になってきてしまうのです。  というのも、では今のケースが「3ヶ月間」ではなく「3年間」だったとしたら? もしくは「10年間」だったとしたら? 10年間は完全に恋愛感情抜きで友情を育んでいた男女が、11年目で恋愛感情が芽生えたりカラダの関係を持ったりしたら、その前の10年間の友情も否定されることになってしまいます。  そう考えると、成立条件に永続性を入れることはかなり無理筋だとわかると思います。ただし、期間を区切るとしても、当然人それぞれで感覚が異なるはず。  ですから区切りを3ヶ月にするのか、6ヶ月にするのか、1年にするのか、3年にするのか、5年にするのか、10年にするのかは、世の中の人全員が満場一致で納得するラインを引くのは不可能でしょう。

もし議論したいのなら、その場だけでも“定義”をしっかり決めるべき

 ですから筆者は、「男女の間に友情は成立するのか?」という問題に、世の中の人全員の納得が得られる答えは、絶対に出せないと考えています。  もしどうしても議論したいのであれば、その場にいるメンバー間だけでも、「手繋ぎ」、「キス」、「H」をした場合も成立とするのか、それとも不成立とするのかや、永続性がなくてはダメなのか、それとも期間を区切るとしたらどこで区切るのかといった定義を決めるようにしてください。 <文/堺屋大地>
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi
1
2
おすすめ記事
ハッシュタグ