なんとか2日目の営業が無事に終了。サークル全体の打ち上げは最終日（3日目）の夜にあるものの、盛り上がった女装男子たちが「プチ打ち上げしようぜ！」とノリノリだったんだとか。 「みんなすぐに飲みたいという理由で着替えるのをめんどくさがって、大学から徒歩3分のマンションで一人暮らししてる男子の部屋に女装姿のまま移動して、宅飲みをはじめました。ちなみにそのプチ打ち上げはメイドチームだけだったので女子は私1人。よくよく考えれば男5人に女1人の宅飲みなんて、おかしな展開になっても不思議ではないのに、みんな見た目は女の子なのでつい油断してました（苦笑）」 　全員が相当酔っぱらっていたこともあり、サナさんの悪い予感は的中してしまうことに……。 「最初は普通に飲んでたんですけど、その家主のPCにレズものの動画がダウンロードされてて、それを全員で観ているうちに、ラブシーンを真似するノリが出来上がっていったんですよ。“女の子の恋人同士”っていうテイで、男同士でイチャイチャし出して……その流れに私もいつの間にか巻き込まれてしまって。なんだかんだで朝まで飲み続けて、私はけっきょくその場にいた全員と関係を持ってしまいました」 　メイド服姿の男子5人と女子1人の乱痴気騒ぎ――若気の至りと言ってしまえばそれまでですが、かなり過激な一夜だった模様。 「同意・不同意でいうと、正直ノリノリで楽しんだので、完全に“同意”はしてました。かわいいメイド姿に女装した男子5人に囲まれるという非現実的なシチュエーションで、逆ハーレム状態で夢のような一晩だったなとも思います。ただ翌日からその5人とはめちゃくちゃ気まずくなってしまって。卒業までギクシャクしちゃったので、シンプルに後悔の気持ちも強くあるんですよね（苦笑）」 　サナさんは「私が一番いい思いをしたから“性加害”とか言い出すつもりは一切ない」とのことですが、冷静な判断力が薄れてしまう酒席での行動は気を付けたいものです。 ＜文／堺屋大地＞ 恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X（旧Twitter）：@SakaiyaDaichi