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ココイチ「1000円超え」は高くないの? 値上げしても“客が離れない”納得の理由

“飽きないカレー”を作り続ける企業努力

ココイチ

昨年6月から俳優の山田裕貴をアンバサダーに起用。新しいスローガンは、「毎日にカレーを!」

もう一つ気がついたのは、“お家カレー以上超本格手作りカレー未満”というバランス感。ココイチは昨年6月から俳優の山田裕貴をアンバサダーに起用し、新スローガン「毎日にカレーを!」を掲げるようになりました。ブランドイメージをアップデートし、親近感や安定感がありならも、常に変化をすることで顧客を飽きさせない姿勢を宣言しています。 ここで余談。子どもが大好きなメニューといえば、カレー、ラーメン、ハンバーグ。これらは子どもが大きくなっても、時代が変わろうとも強く愛される国民食に変わりはありませんよね。つまり、そもそもカレーは週に何度出てきても喜ばれる代表選手なのです。

「カキフライカレー」の満足度がすごかった

ココイチ

ほうれん草カレー(ビーフ)にカキフライ4個をトッピング

今回いろいろとカレーを実食しましたが、最も感動したのは、カキフライのカレー。2辛のビーフカレーにほうれん草とカキフライをトッピングし、350グラムのごはんで1492円。かなりのボリューム感でサックサクのカキフライは4個も乗っています。ちなみにデニーズで注文するとカキフライは3個で540円、ハンバーグやオムライスにトッピングされているメニューのカキはいずれも2個。ココイチの4個は、心もおなかもしっかり満たしてくれる数なのです。 ここでもう一つ気がつくことがあります。ココイチの素晴らしさは、カレーの贅沢が1500円で堪能できること。どんなに贅沢をしても、大概が2000円以内で実現できてしまうという点なのです。
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「カレーの世界観を広げてくれるメニュー」が多数存在
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食文化研究家、長寿美容食研究家。東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。世界中の健やかな食文化を追求。女子SPA!連載から生まれた海外向け電子書籍『Healthy Japanese Home Cooking』(英語版)が好評発売中。Twitterは@sugiakatsuki12

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