仕事

ゴミ収集業者で働く24歳女性が、仕事中に「意外と楽しい」と思える3つの理由――大反響トップ10

上京後に「そんなに甘くない」と痛感

Hinano

「Hinano」の名前でダンサーとして活動する(提供写真)

 ひなのさんはより一層、ダンスに励んだ。その一方で、生活はいっこうに落ち着かずに悩んでいたという。 「わかってはいたのですが、そんなに甘くないんだなって。食べていくのは本当に難しい。クラブで1ステージをこなしても数千円、ダンススタジオで講師として1レッスンを教えるだけでも無理で、何十クラスも受け持たないといけない。もちろん、それで頑張っているダンサーもたくさんいますけど、それでは自分の時間が全くとれなくなってしまう。  そのうえ、突発的なオーディションが入れば、誰かに代講を頼まないといけなくなるし、生徒にも申し訳ない気持ちになってしまって」

「なんでも人生経験」ノリで事故物件の清掃や飛び込み営業の仕事も…

齋藤ひなの ダンサーを続けながら生計を立てるにはどうしたらいいのか。ひなのさんは、さまざまなアルバイトを試してみた。 「最初はコールセンターから始まって、不動産や通信会社の飛び込み営業、事故物件の清掃などもやりました」  一般的には“大変そう”な仕事をあえて選んでいるようにも思えるが……。 「体を動かしていたいタイプなので、ふつうのデスクワークとか事務はできないと思って。もともと、なんでも人生経験としてやってみたくて。けっこう“フッ軽”(フットワークが軽い)というか、ノリなんですよね」
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「夜に働くしかない」
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明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

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