仕事

ゴミ収集業者で働く24歳女性が、仕事中に「意外と楽しい」と思える3つの理由――大反響トップ10

昼のスケジュールを確保するには「夜に働くしかない」

制服姿

AlexandrosのMVに出演、女子高生の制服姿に(提供写真)

 その間もひなのさんは、Alexandros、與真司郎(AAA)、Aile The ShotaなどのMVにも出演。その活動はダンスに限らない。都会に出てきたことでモデルや芸能関係の仕事にも興味の幅が広がり、雑誌や美容室、アパレルブランドのモデルとしても実績を重ねるようになっていた。 「やっぱり、昼の仕事と撮影やオーディションとのスケジュール調整に苦労して。急に休んでばかりで、これ以上は職場にも迷惑が掛けられないと思って、もう夜に働くしかないと。シフトの融通がきいて短時間でお金が稼げるという意味で、似たような芸能関係の子たちは、いわゆる夜職とかで働いていました。でも、私は喋るのが苦手なので。知人の紹介でガールズバーに体験入店してみたのですが、ぜんぜん向いていませんでした(汗)」  そんななかで出合ったのが、深夜勤務が可能なゴミ収集業者の仕事だった。

まさに“一石二鳥”の仕事

齋藤ひなの 多くの人がゴミ収集業者と聞けば、「男性の仕事」「ゴミが重くて体力的にキツい」「臭いが大変」などを思い浮かべるはずだ。抵抗はなかったのだろうか。 「まあ、ふつうはやりたがらないですよね。私は今まで苦労してきた条件面で探した感じですが、実際に職場でも作業員として働いている女性は他にいなくて、面接でも『本当に大丈夫?』と聞かれました。でも、いろんなアルバイトを経験してきたので『やってみます!』って。筋トレとかダイエットにもなると考えて、まさに“一石二鳥”。それに、陰ながら人の役に立てるような仕事は、やりがいがあると思ったんです。  なにより、ダンスのレッスンや撮影の時間がじゅうぶんに確保できる。人によって担当ルートが違うのですが、深夜の2時ぐらいにスタートして、横浜市や川崎市のラーメン屋などの飲食店、病院や介護施設をまわって。集めたゴミはまとめて処理工場に持っていき、事務所に戻ってきたら洗車をする。だいたい昼前には仕事が終わるので、午後からは自由に過ごせます」
次のページ
「意外と楽しい」と思える3つの理由
1
2
3
4
明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi

記事一覧へ
おすすめ記事