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「おたくとの今後の取引を停止する」取引先の“きっついカスハラ”に、上司が放った反撃の一言――大反響トップ10

カスハラ発言「他のメーカーに変えてもいいの?」

 各メーカーから商品を買い付けて、ドラッグストアなどの各店舗の商品管理をしている人を“バイヤー”と呼ぶ。取引先のバイヤーBは、体温計の納期が間に合っていないことにイラついており、鈴木さんが若いということもあってか、横柄な態度をとってきたという。 「『で、いつになったら1万台納品できそう? 他のメーカーから提案受けてるから、そっちに変えてもいいと思ってるんだよねー。生産できないってどういうこと? おたくの今年度の売上大丈夫かな……』と言われました」  鈴木さんは、生産体制を最大限に整えていること、そして生産が追い付かない状況を説明した。 「Bは納得がいかない様子で『だからもうそれいいって。他のメーカーに変えてもいいの? 納品するの? どうする?』とツメられました。私は何も答えることができませんでした」  すると、そのやり取りを見かねた上司が救いの手を差し伸べたのだ。

焦って態度を急変させるバイヤー

ミーティング 上司がBに対してこう言う。 「では、もう御社との取り引きは結構です。御社にも精一杯、社内営業を重ねて納品できるようにしてきました。これで商品が納品できないのなら仕方ありません。他取引先様を通じて全国のお客様に弊社の商品をお届けしようと思います」(鈴木さんの上司)  これにはBも「さすがに取引停止は困る」と思い返したようで、顔色が一変。 「『せ、生産状況や御社の対応について理解できました。また生産見込みが立ったら納品できる時期を教えてください!』と焦っていたのを覚えています」  バイヤーにとっても“強い(売れる)商品”が大事。そのため、バイヤーはメーカー側と長期的に良い関係を築きたいものなのだ。鈴木さんの会社の体温計も例外ではない。 「この一件以降、私が1人で商談に行っても横柄な態度をとることはなくなりました」   <取材・文/chimi86>
2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。
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