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「パチンコ店でICカード窃盗」がバレて引退したパチンコライター。本人が“当時の心境”を語る――大反響トップ10

上司から「お金取ったよね?」

パチンコ

写真はイメージ

 そして、その日も夜から出社する予定だったため、一睡もせずにそのまま会社に向かった。1時間後に会社に到着し、上司から開口一番「お金取ったよね?」と言われ、中田さんはようやく事の重大さに気づく。 「その一言を言われても頭が回らずにピンときてなかったのですが、パチンコ店から電話があったと聞き、『終わった……』と思いました。その店には有名な先輩ライターの方とよく一緒に行っていたこともあって、店員さんは僕のことをパチンコ誌のライターだと気づいていたみたいです。店を出てから1時間後に会社に行って、すでにその場にいる全員が知っていたので、お店を出た後すぐに電話がいったんだと思います。頭が真っ白になって、それからのことはよく覚えていないのですが、とりあえず次の日の朝に謝罪に行くことになりました。雑誌関係者2人と僕の計3人で謝罪に行き、店長さんが『こんなことになってしまって悲しいですよ……』と、怒りというより呆れた感じの口調でお話ししていたことをハッキリと覚えています」  その場でICカードから抜き取ったお金と、一緒にあったから取ったもののどうすることもできずに捨ててしまった会員カードの再発行手数料(1,000円)も合わせて返金。ただただ頭を下げ続け、パチンコ店をあとにした。

罪の重さを考えて引退を決意

 その後、編集局長より謹慎処分が言い渡される。しかし中田さんは、自分が犯した罪の重さを考え、2日後にライターを辞めることを決めた。 「今回の件で『俺って何してるんだろう……』って考え込んじゃったんですよね。給料20万円で仕事をしているのに1日で6万円もなくなって、挙げ句の果てに人のお金を盗んでしまって、お世話になっている人たちに迷惑かけて……。パチンコライターの仕事を選んだのは自分だし、自腹で打つのを了承したうえで働いていたんですが、自分がやっているすべてのことが嫌になってきたんです。それで雑誌の仕事を辞めることを伝え、パチンコライターを引退しました」  そして収入がゼロになった中田さんは、とりあえずで始めた派遣アルバイトや、パチプロ軍団の打ち子などでお金を作り、1年後に地元へ帰っていった。現在はパチンコ業界とは関係のない、営業系の仕事をしているとのこと。
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元パチンコ店責任者に「事件が発生したときの対応」を聞いてみた
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Web編集者兼ライター。フリーライター・動画編集者を経て、現在は日刊SPA!編集・インタビュー記事の執筆を中心に活動中。全国各地の取材に出向くフットワークの軽さがセールスポイント
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