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伝説の“レディース総長”引退後の波乱万丈。元ヤン・シングルマザーの“子育て”とは――大反響トップ10

子どもたちがグレてしまったことも…

女族・かおり——かおりさんは2年間ホステスとして働き、そこで知り合ったお客さんと結婚されました(その後は離婚)。2人のお子さんを育てていましたが、長男は思春期の頃、非行に走ったこともあったそうですね。 かおり:やっぱり自分がやったことは自分に返ってくるんだなって。ただ、地元ではどこに行っても“かおりの息子”として見られてしまうせいか、ヤンキーにはなりきれなかったみたいですけど。私、息子たちが小さい頃から何も隠さず、オープンに話していたので。自分から「カッコよくない?」って昔の写真とか見せていたぐらいだったし。 ——いざ自分の子がグレてしまうと、内心ヒヤヒヤだったのでは? かおり:共通の話題ができて楽しかったですよ(笑)。息子から最初に「クソババア!」と言われた時なんて嬉しくてニヤニヤしちゃいました。テレビで尾木ママも「クソババアって言われたら子育て成功」と言っていたんで。 ——そんな長男もすでに落ち着いて家庭を構えているとのことですが、今は大学生の次男はどんな感じだったんですか? かおり:次男は本当に手がかからなかったんですよね。人並みに反抗期はありましたけど、私の子どもの頃みたいに「兄ちゃんばっかり可愛がってズルい!」みたいなことも一切なく。

子育てで意識していたのは「絶対に話を聞いてあげる」

——かおりさんが子育てで意識していたことはありますか? かおり:離婚して一人で息子たちを育てると決めた時に、まずは本当に何でも話してくれるような関係をつくりたいと思ったんですよね。自分の幼少期を思い出して、人に話を聞いてもらえなかったことが何よりも寂しかったので。 だから、どんなに忙しくても「ママ、ママ」って寄ってきた時の話は絶対によく聞いてあげようと。それだけはとにかく心がけていました。そうすると、向こうから何でも話してくれるようになるのでオススメです。 ——反抗期でさえ、息子さんたちと“よく会話している”という印象を受けました。 かおり:私の場合は子どもにいっぱしのことを言えないというか。徹底して話を聞くことしかできないんですよね。頭ごなしに自分の考えを押し付けられない。「じゃあ、自分はどうだったの?」って切り返されたらそれまでなので(笑)。 ——かおりさんがひとりで子育てされて、2人の息子さんも立派になられたので。父親の存在意義についても考えてしまいました……。 かおり:ただ、叱る時に子どもの逃げ道を用意してあげられなかったんで、そこはやっぱり難しかったし、けっこう悩みました。叱った後のフォロー役がいないから。キツく叱った後に子どもを慰めてくれるような存在がほしかったです。 私の周りはみんな若くして結婚したから、シングルマザーや再婚者が多い。片親のせいか、子どもたちは自立心が強いしっかり者が多い気もして。夫婦そろって子育てしたほうがいいとは思うんですけど、結局いかに愛情表現できるかなのかな。親はずっと子どもの応援団でいればいい。
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“居場所”を求めて夜の街にたむろしたりする若者たち
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1988年生まれ道東出身、大学でミニコミ誌や商業誌のライターに。SPA! やサイゾー、キャリコネニュース、マイナビニュース、東洋経済オンラインなどでも執筆中。いろんな識者のお話をうかがったり、イベントにお邪魔したりするのが好き。毎月1日どこかで誰かと何かしら映画を観て飲む集会を開催。X(旧Twitter):@tsuitachiii

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