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濡れた靴を履くことほど不快なものはない。1分できる対策とは?

そもそもメンテが不要な「防水靴」が大ヒット

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On「クラウド 5 ウォータープルーフ」。2万680円。写真は公式HPより

こういった手間が不要になる魔法の靴が、「ゴアテックス」「ウォータープルーフ」といった防水透湿を搭載した靴です。かつては完全防水といえばゴアテックス一択でしたが、テクノロジーの進化でメーカーが独自に開発したものでもより安価に買えるようになりました。代表が、スイスのオン「クラウド5・ウォータープルーフ」。去年から爆発的に売れていて、今はどこに行っても品薄状態です。 本来は本格的なランニング用ですが、ミニマルを突き詰めた革靴のようなシルエット。加えてゴム紐で脱着できる便利さで、リピーターが続出中。ソールのゴムチューブが適度につぶれて、衝撃吸収とともに正しい歩き方に導いてくれます。外国人観光客の足元を見ると、かなりの方がこのモデルを履いてます。
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コンバース「オールスターゴアテックスOX」。1万9800円。写真は公式HPより

ちょっと意外なゴアテックス製品だと、コンバースのオールスター。ゴアテックス版は日本でしか販売されていません。この見た目で完全防水。ベロもジャバラ式で、隙間からも一滴の水も入ってきません。インソールが抜けるのもありがたい。通常のオールスターはインソールが接着されているので、汗や雨で中まで濡れると乾くまでにかなりの時間がかかりますが、取り外せるので乾く時間は半分以下ですみます。ハイカットはバイク通勤をする方の間では隠れた定番商品です。たかがオールスターでもミシン糸の裏にまでゴアテックスの補強テープがくまなく貼られているので、タフさも折り紙付きです。ただしオンもオールスターも、表面が濡れたままだと悪臭・カビの原因になるので、サーキュレーターで爆速乾燥させましょう。 私もゴアテックス製品は過去に何足か所有していましたが、どれも通常の靴に比べて寿命は倍以上ありました。理由は簡単で、一滴の水でも入ってくると「ゴアテックス製品」として販売できないので、丁寧かつタフに作らざるを得ないからです。30度を超えるような真夏にはやや蒸れますが、ゲリラ豪雨で靴の中まで濡れる不快感に比べればささいな問題です。 雨の日にゴム長靴もいいのですが、重い上に出番は少ないもの。「雨の日用に」といって二軍に降格したボロボロの靴を履く方も多いのですが、これはやめましょう。今あるお気に入りの靴でも少しの手間をかけさえすれば、雨も防いで結果、長持ちします。
こまつ(本名・佐藤靖青〈さとうせいしょう〉)。イギリスのノーサンプトンで靴を学び、20代で靴の設計、30代からリペアの世界へ。現在「全国どこでもシューフィッター」として活動中。YouTube『シューフィッターこまつ 足と靴のスペシャリスト』。靴のブログを毎日書いてます。「毎日靴ブログ@こまつ
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