恋愛・結婚

合コン帰りに“狙っていた女性”とタクシーに。「イケる」と思いきや、台無しになってしまった残念な理由

またもや会話に乱入する運転手。そして…

 計画を次々と潰される加賀さんだったが、そう簡単に諦めなかった。 「本当にタイプだったので、とにかく何とか突破口を作れないかと思って、仕事の話をすることにしたんです。彼女は広告代理店の営業ウーマン。苦し紛れですが、楽しく働けているという現状について褒めてまくってみました。そうしたら、再度運転手が話に入ってきて……。『実は自分も同じ業界で昔やってたんですよ』と。そこから延々と自分語りが始まりました。昔話とはいえ、同じ業界の話題だったので、彼女も最初は食いついていたんですが、あまりにも自慢する感じがクドくて……。最終的には、うんざりした様子で聞き流していました」  どうでもいい話がだらだらと続いた結果、誘うことが出来ないまま女性が降りる場所についてしまった。 「彼女を見送った後、運転手が話しかけてきたんです。『お兄さん、あの女の人、狙ってたでしょ? だったらもっと上手くやらなくちゃ。せっかくこっちが良いパスいっぱい出してるのに、全然うまく使わないんだもんな。あれじゃあ上手くいかないよ。あんたモテないでしょ?』って。本当にハラワタが煮え繰り返る気分でした」  そして「いかに自分が女性をモノにしてきたか」という嘘くさい武勇伝を散々聞かされ、話に熱中しすぎた運転手は道を間違えるという笑えないオチまでついてしまった。 <TEXT/和泉太郎>
込み入った話や怖い体験談を収集しているサラリーマンライター。趣味はドキュメンタリー番組を観ることと仏像フィギュア集め
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