更新日:2024年08月22日 13:50
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「こんなに大きな人は初めて見た」“身長203cmの日本人男性”から見える世界とは?両親の身長も教えてもらった

袖の長さが足りないから「服は普通に買えない」

高い身長に漠然とした憧れを持つ人は少なくない。ただ、2メートルを超えた人物の場合、基本的には困ることのほうが多いらしい。 「服は普通に買えないですね。袖の長さが足りません。スウェットなどは、同じものを2着買い、袖を切って足します。ジーンズは毎回特注で2万円以上しますし、革ジャンも特注で作りました。既製品だと7万円くらいだったんですが、やはり袖の長さが足りなくて『片袖10万円か』と躊躇しましたが、思い切って買いました。会社に着ていくスーツやコートまで、全てフルオーダーで作らなくてはいけないので、とにかくお金がかかります。ちなみに僕は夏が好きなんですが、袖を継ぎ足さなくていい服(半袖)が着れるからです(笑)」 大きいサイズのメンズ服でおなじみの「サカゼン」を勧められることもあるそうだが、同店の商品は基本的に横に大きい服ばかり。岸さんが着ると「肩が落ちるシルエット」になり、見栄えが悪くなってしまうので、買うことはないらしい。

高身長は「ステータスだと思っていない」

食器棚に頭をぶつけ、激痛に悶えることもあるという岸さん。外出時にも苦労が絶えないそうだ。平均に合わせた公共交通機関では当然サイズ感が合わない。 「バスは頭がつかえてまっすぐ立てませんし、電車内の中刷り広告で手を切ったことがあります。また、網棚に肘を乗せてみようと思ったんですが、やってみたら普通にできましたね。そういうサイズ感です。そして、普通に歩いているだけでジロジロ見られます。思春期のころには、友人から『お前と歩くのは恥ずかしい』と言われてしまいました……」 こうした不便や苦労もあって、岸さんは「身長が高いことはステータスだとは思っていません」と話す。まさに、過ぎたるは及ばざるが如しといったところだろうか。
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「両親の身長」をよく聞かれる
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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