「お前んトコの契約全部切るぞ」取引先の“カスハラ中年”の顔色を一変させた上司の行動――大反響・総合トップ10
日刊SPA!で反響の大きかった2023年の記事をジャンル別に発表してきたが、今回は総合トップ10。初回とランキング発表時の反響をあわせて集計、本当にスゴかった記事を発表する。第7位はこちら!(集計期間は2023年1月~2024年3月。初公開2023年4月28日 記事は取材時の状況)
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お店や企業に対し、理不尽な要求や暴言など悪質なクレームを行うカスハラ(カスタマーハラスメント)。その多くはお客や消費者によるものだが、取引先の担当者の中にもカスハラまがいの態度でクレームを入れてくる者も。それも取引停止を脅しのようにチラつかせてくる場合も珍しくない。
建材メーカーで受注業務を担当する宮村正臣さん(仮名・31歳)も日常的にカスハラの被害に悩まされているひとり。少し声が高いせいか年齢以上に幼く思われるらしく、担当者の中には明らかに見下した態度を取る者もいるそうだ。
「なかでもひどかったのは私が勤める支社と同じ市内にある建設会社のアラフィフの担当者Mさん。その会社とは30年来の付き合いがあり、お得意様なのですがアナログな方で用件があるときは電話。
しかも、それならまだいいほうで直接会って話さないと気が済まないらしく、コロナ前は月に何度も先方に呼び出されていました。私の支社から比較的近い場所とはいえ、往復で40分はかかります。
一度、リモートでの打ち合わせを提案したのですが、『直接膝を突き合わせて話をするのが筋だろ!』って怒られました(苦笑)」
この取引先は宮村さんが受注担当になる数年前に代替わりして、先代の息子が新しい社長に就任。Mさんは彼が連れてきたそうだが、先輩社員から業務を引き継ぐ際に“要注意人物”と伝えられていた。
「先輩は私より2回り近く年上でMさんとほぼ同世代でしたが、『絵に描いたような横柄な人物』って。聞いてもないのに社長の学生時代からの遊び仲間だと自慢し、遠回しに『俺は社長の友達だから機嫌を損ねないように気をつけろ』と言われているように感じました。でも、ウチの社長ではなく自分の会社の社長と友達ってアピールされてもこっちには全然関係のないことなんですけどね(笑)」
相手はそれほど大きな会社ではなかったが、宮村さんが抱える取引先の中では大口。そのため、Mさんにせがまれて何度か接待したが、ここぞと言わんばかりに高い酒ばかり注文してきたという。
“要注意人物”への対応に苦慮
“社長と友達”アピールでマウントを取ってくる?
ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。
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