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「お前んトコの契約全部切るぞ」取引先の“カスハラ中年”の顔色を一変させた上司の行動――大反響・総合トップ10

「指定した期日までの納品は無理」と断ると…

 でも、それ以上にキツかったのは突然の発注。早いものは2~3営業日で配送されるが、納品までの期間は商品によって異なる。なかには半月やそれ以上かかる商品もあり、そのことはカタログや発注専用のウェブサイトに明記していたが、そんなのお構いなしに「来週までに納品してくれ」と無茶ぶりされることもあったそうだ。 「特に2020~21年は新型コロナの影響で海外からの輸入が激減し、普段よりも納品に期間を要する商品が多かったんです。そのことも普段から何度も話していましたし、希望する期日までの納品は難しいと説明しました。  すると、『お前んトコの契約全部切るぞ』と恫喝。私の一存では答えられないので折り返し連絡する旨を伝え、上司に相談しました。Mさんの件は先輩が担当していたころから問題視されていたので『無理難題言ってくるなら受注を断っても構わない。最悪、取引がなくなってもいい』とゴーサイン。社長の許可を取り付けていることも確認し、Mさんには今回は受注できないと正式に断りました」

理不尽な脅しに対して上司は…

 なんと、この日の午後にアポなしで宮村さんの支社に乗り込んできたとか。仕方なく会議室に案内すると、「ふざけるな! こっちは契約を切ってもいいんだぞ!」など大声で脅してきました。  ところが、後から部屋に入ってきた上司が「こちらも契約終了の件については承知しています」、「私の部下を侮辱するようなことは言わないでいただきたい」などと静かに反論。これにMさんはさらにブチ切れていたが、「御社との件は社長である父から一任されています」と言った瞬間に相手の顔色が一変する。実は、上司は社長の息子で次期社長と言われている人物だったのだ。
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実は、上司も取引先にキレていた
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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