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桜蔭→慶応→公務員…“異色経歴”の人気セクシー女優がAV新法改正に思うこと「今は純粋に悲しい」

適正AV、AV新法にフリーの立場から思うこと

――――現在、事務所に所属せずフリーで活動されていますね。 八ッ橋:まずデビューの時にフリーで活動を開始して、その後はしばらく事務所に所属していました。事務所を辞めた時、次のところに移籍するには少し間をあけたほうがいいと思って、再びフリーで活動を始めたらそのままにフリーが定着してしまったという感じですね。あえてフリーになりたかったわけではないんです(笑)。 ――日刊SPA!でも取材した「AV新法改正『ナイスですね!』 演説イベント」にも、フリー女優として参加されていましたね。AV新法は作品ごとに契約書を求めたほか、撮影終了から4か月は作品を公表してはいけないことなどが定められました。2022年に施行されて変わったことはありましたか? 八ッ橋:正直な話をさせてもらうと、私の中ではそれよりも前に、適正AVができたことのほうが大きな変化のように感じました。 ――適正AVは、AV人権倫理機構がルールを策定した出演者の人権に適正に配慮したAV作品ですね(3月末にAV人権倫理機構が解散したため、現在「適正AV」の名称は使われていない)。 八ッ橋:この適正AVという枠組みができたことで、大手メーカーではフリー女優の撮影をしないという自主規制ルールが生まれました。この時にフリー女優の活動が一気に苦しくなったんですよ。

このままだと「AVの面白さは失われてしまう」

八ッ橋さい子

「業界全体が萎んでいくだろうという不安もある」

――その頃は、どのような形で収入を得ていたのですか? 八ッ橋:積極的に配信をやったり、撮影会をしたりしていました。なので私はAV新法によって仕事が減ったという感覚はないんですよ。逆に施行後のほうが撮ってくれるメーカーが増えたくらいです。 ――それでも、AV新法改正には賛同している? 八ッ橋:はい。外からの圧力で締め付けを受けると、業界全体が萎んでいくだろうという不安があるからです。内容自体が規制されていくことが問題だと思うんですよ。これ以上、厳しくなったらAVは絶対につまらなくなります。本来の面白さが失われてしまいます。 ――確かに八ッ橋さんが大好きな『テレクラキャノンボール』のような作品は生まれづらい状況になっていますね。 八ッ橋:あんな風な撮影はもうできないだろうし、自分が出ていた作品も今では無理なものが多いし、大好きだったAVがどんどん作られなくなっていくことは純粋に悲しいですね。女優が守られることはもちろん大事ですが、今の状態は一方的に制作側が苦しめられているような気がします。内容の規制についても他に方法はなかったのかな、と今でも思っています。私はAVに出たくて出た人間だから、気楽に言えることかもしれませんけどね。
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「仕事がなくなるのかな」と思うことも
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